問題 44★★☆

弁当チェーンのG社は、来春に発売する新しい弁当について、どの価格帯なら買ってもらえるか、 どんなおかずが求められているかを発売前に把握したい。 G社が行うこととして最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア会員の購買履歴を最終購入日・購入頻度・購入金額の三つで集計し、顧客を格付けする。

    誤り。これはRFM分析です。既に買ってくれた顧客を優良かどうかで分ける手法で、 分かるのは「誰が上得意か」です。まだ売っていない弁当にいくらなら払うか、 何を求めているかは、過去の購入記録の格付けからは出てきません。

  2. イ購入を見込む消費者にアンケートや聞き取りを行い、需要や好みを集めて分析する。

    正解。これが市場調査(マーケティングリサーチ)です。 知りたいのは消費者の頭の中にある価格の感覚や好みなので、 消費者本人から情報を集めて分析し、商品企画の判断材料にします。

  3. ウ法改正・景気・人口構成・技術の進展など、自社では変えられない外部の要因を洗い出す。

    誤り。これはPEST分析です。世の中全体の動きを政治・経済・社会・技術の四つで整理する手法で、 調べる点は市場調査と同じですが、見る範囲が違います。 特定の商品に対する消費者の要望までは分かりません。

  4. エ競合の弁当と比べて、自社の弁当をどのような位置付けで売り出すのかを決定する。

    誤り。これはSTP分析の最後の段階であるポジショニングです。 消費者の要望を把握した後に行う「決める」作業であり、 把握するための「調べる」作業ではありません。順番が逆です。

理解を深めるために

作る前に、買う人に聞く

文化祭の模擬店で何を売るか決めるとき、クラスの中だけで話し合うより、 来場しそうな人に「いくらなら買うか」「何が食べたいか」を聞いたほうが外れません。 商品やサービスについて、消費者の需要・好み・不満などの情報を集めて分析し、 企画や販売の判断材料にする活動を**市場調査(マーケティングリサーチ)**といいます。

市場調査の進め方

  • 何を知りたいのかを決める(価格の感覚、求められるおかず)
  • 誰に聞くのかを決める(昼食を外で買う会社員など、購入を見込む人)
  • 集める(アンケート、聞き取り、少人数の座談会、試食会での観察)
  • 集計して分析し、企画に反映する

対象者の全員に聞くことはできないので、実際には一部を抜き出して調べます。 この抜き出しがサンプリングで、偏った抜き出し方をすると結果も偏ります。

何を見ている手法なのか

用語 見ているもの
市場調査 消費者の需要や好み。本人から集めて分析する
RFM分析 既存顧客の過去の購入記録。優良顧客を見分ける
PEST分析 世の中全体の動き。政治・経済・社会・技術
STP分析 調べた結果を使い、狙う層と立ち位置を決める

試験では「発売前に」「消費者の要望を把握したい」という場面なら市場調査です。 既存顧客の記録を使うRFM分析や、把握した後に決めるSTP分析と、時点の違いで切り分けます。

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