問題 16★★☆

STP分析で新業態を検討するジム運営会社が、市場を「本格志向」「健康維持」 「ダイエット」に分け、30〜40代の健康維持層を狙うと決めた。続いて、 トレーナーの対面指導を売りにする既存ジムと比べ、自社を「指導を受けずに 自分のペースで続けられるジム」と見てもらうと定めた。 この「続いて」行った取組は、STP分析のどの段階にあたるか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アセグメンテーション

    誤り。市場を年代や目的などの切り口でいくつかの層に分ける段階です。 この問題では「本格志向」「健康維持」「ダイエット」に分けたところが これにあたり、すでに終わっています。

  2. イターゲティング

    誤り。分けた層のうちどこを狙うかを選ぶ段階です。この問題では 「30〜40代の健康維持層を狙う」と決めたところがこれにあたります。 狙う先を決めただけで、競合との違いはまだ示せていません。

  3. ウマーケティングミックス(4P)

    誤り。製品・価格・流通・販売促進を組み合わせて具体的な施策に落とす 考え方です。営業時間や料金を実際にいくらにするかを決めるのはこちらで、 STPで決めた立ち位置を実行に移す次の段階にあたります。

  4. エポジショニング

    正解。狙う層の頭の中で、競合と比べて自社をどこに置くかを決める段階です。 既存ジムと比べてどう見てもらうかを定めたところが、 立ち位置の宣言にあたります。

理解を深めるために

分ける、選ぶ、位置を決める

STP分析は、限られた資源で戦うための三段構えです。市場をまるごと相手に するのではなく、分けて(S)、選んで(T)、立ち位置を決める(P)。 この順番が固定されている点が、そのまま出題のポイントになります。

三つの段階

段階 やること 問題文での該当箇所
S(セグメンテーション) 市場を似た者同士の層に分ける 本格志向/健康維持/ダイエット
T(ターゲティング) どの層を狙うかを選ぶ 30〜40代の健康維持層
P(ポジショニング) 競合と比べた自社の位置を決める 既存ジムと比べた見られ方

ポジショニングが「競合との比較」である点が要です。自社の特徴を並べただけでは ポジショニングになりません。相手が対面指導で勝負しているからこそ、 「指導を受けずに続けられる」が違いとして効きます。

なお、そこから営業時間を24時間にする、料金をいくらにすると決めるのは、 立ち位置を実行に移す段階=マーケティングミックス(4P)です。 どう見てもらうかを定めるのがP、それを実際の商品・価格・売り方に 落とすのが4P、と分けて覚えます。

前後の道具とのつながり

手法 役割
3C分析・PEST分析 STPの前。市場と環境を調べる
STP分析 狙う層と立ち位置を決める
マーケティングミックス(4P) STPの後。具体的な売り方に落とす

試験では「市場を分ける」「狙いを絞る」「競合と違う位置を打ち出す」の どの記述かでS・T・Pを見分けます。4Pはその後の実行段階、と押さえておきましょう。

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