問題 21★★☆

G社は高精度の文字認識技術を開発したが、自社で製品を売る販路をもっていない。 そこで他社が自社製品にこの技術を組み込んで販売することを認め、 組み込んだ製品の出荷台数に応じて対価を受け取ることにした。 G社のマネタイズモデルはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア買い切りモデル

    誤り。製品を一度の代金で売り切り、以後は追加の支払いを求めない売り方です。 一括で受け取る点が似て見えますが、こちらは完成した製品そのものを 利用者に渡す形で、他社の製品に組み込ませる形ではありません。

  2. イフリーミアム

    誤り。無料版で利用者を広く集め、その一部が有料版に移ることで収益を上げる形です。 入口を無料にして裾野を広げる点が要で、G社のように相手を他社に絞り、 最初から対価を取り決める取引とは前提が異なります。

  3. ウサブスクリプションモデル

    誤り。利用する期間に応じて定額を払い続ける課金の方式です。 継続して支払いが発生する点は似ていますが、G社の対価は期間ではなく 出荷台数、つまり使われた量に応じて決まります。

  4. エライセンスモデル

    正解。自社がもつ技術や著作物の使用を他社に許諾し、その対価を受け取る形です。 G社は製品を作らずに済み、相手は開発の時間を買えます。 対価は出荷台数や売上に連動させることが多くなります。

理解を深めるために

売るのは「使ってよい権利」

自分の土地に自分で店を建てて商売をする代わりに、 土地を他人に貸して地代を受け取る。ライセンスモデルはこれに近い考え方です。 G社が売るのは文字認識の製品ではなく、その技術を使ってよいという許諾です。 技術は何社に貸しても減らないので、同じ開発成果から何本もの収入が生まれます。

提供する側の損得

  • 販売網や保守の体制を自前で抱えずに、収益を得られる
  • 相手の製品が売れるほど対価が増える一方、売れなければ増えない
  • 技術が最終製品の中に隠れるため、自社の名前は表に出にくい

対価の決め方には、出荷台数や売上に応じた歩合のほか、 期間を定めた定額や、契約時の一括払いもあります。 どの決め方を使うかと、ライセンスという形そのものは別の話です。

何に対して払うかで並べる

モデル 払う理由
ライセンスモデル 技術や著作物を使ってよいという許諾に対して
買い切りモデル 製品そのものを手に入れることに対して
サブスクリプションモデル 使える期間に対して
フリーミアム 無料版にない機能や容量に対して

ソフトウェアでは「ライセンスを買う」という言い方が一括払いを指すこともあり、 買い切りと混ざりがちです。判断の鍵は、渡しているのが物か、使用を認める権利かです。

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