正解:ウ
各選択肢の解説
ア無料の利用者のうち、追加機能を求めて有料プランへ移る人の割合を高める。
誤り。これはフリーミアムで重視する取組みです。利用者が無料で使える点は同じですが、 フリーミアムは利用者の一部が払う料金で成り立ちます。 H社には有料プランが無いので、移る先がありません。
イ月額料金を払っている契約者の解約を減らし、一人当たりの契約期間を長くする。
誤り。これはサブスクリプションモデルで重視する取組みです。 定額の料金を利用者から継続して受け取るモデルなので、解約を防ぐことが要になります。 H社の利用者は料金を払っていないため、当てはまりません。
ウ利用者の数と閲覧される回数を増やし、広告を載せる場としての価値を高める。
正解。H社の収益の得方は広告モデルです。お金を払うのは利用者ではなく広告主で、 広告主は多くの人の目に触れる場所に掲載料を払います。 利用者と閲覧が増えるほど、広告枠の値打ちが上がります。
エ自社の技術の使用を認める相手企業を増やし、受け取る使用料を積み上げる。
誤り。これはライセンスモデルで重視する取組みです。企業から対価を受け取る点は 広告モデルと似ていますが、渡しているのは技術や著作物を使う権利です。 H社が広告主に売っているのは、利用者の目に触れる広告枠です。
理解を深めるために
使う人と、お金を払う人が別
民放のテレビ番組は無料で見られます。番組の制作費を出しているのは視聴者ではなく、 CMを流す企業です。企業が払うのは、多くの人が見ている時間帯だからです。 利用者には無料でサービスを提供し、そこに広告を載せたい企業から掲載料を受け取る 収益の得方を広告モデルといいます。
利用者が増えると収益が増える理由
広告モデルでは、サービスの利用者は料金を払う客ではありません。 料金を払う客は広告主で、広告主が買っているのは「利用者の目に触れる機会」です。
- 利用者が多く、閲覧される回数が多いほど、広告が表示される機会が増える
- 料理に関心のある人が集まる場なので、食品や調理器具の企業にとって値打ちが高い
- 利用者が離れると広告枠の値打ちも下がるため、無料でも使いやすさを磨き続ける必要がある
無料で使わせることは慈善ではなく、広告主に売るための土台づくりです。
誰が払うかで、追いかける数字が変わる
| 用語 | 払う人 | 伸ばしたい数字 |
|---|---|---|
| 広告モデル | 広告主 | 利用者数と閲覧回数 |
| フリーミアム | 利用者の一部 | 有料プランへ移る割合 |
| サブスクリプションモデル | 利用者 | 契約の継続(解約の少なさ) |
| ライセンスモデル | 使用を認められた企業 | 許諾先の数と使用料 |
試験では、まず「誰がお金を払っているか」を問題文から読み取ります。 利用者が払っていなければ広告モデルで、重視するのは人を集めることです。