問題 26★★★

E社の業務改善チームは、事務作業の負担を減らすためにRPAの導入を検討している。 次の業務のうち、RPAで自動化する対象として最も適しているものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア毎朝決まった時刻に、複数のWebサイトから為替レートを取得し、社内の表計算ファイルに転記する業務

    正解。手順が決まっていて、人が同じ画面操作を毎日繰り返している作業です。 判断が入らず、見る画面も書き込む先も変わらないため、 ソフトウェアのロボットにそのまま置き換えられます。

  2. イ取引先ごとの取引量や過去の経緯を踏まえて、値引きの幅をその都度決める業務

    誤り。手順を一つに定められない業務です。RPAはあらかじめ決めた操作を そのとおりに繰り返す仕組みなので、条件を言葉にできない判断は任せられません。 基準を明文化できるなら、その部分だけは自動化の対象になります。

  3. ウ手書きで記入された申込書の文字を読み取り、電子データに変換する業務

    誤り。紙の文字を読み取るのはOCR(AI-OCR)の役割です。RPAは画面上の 決まった操作を再現するもので、文字を認識する機能は持ちません。 読み取った後の入力作業はRPAが担えるため、両者は組み合わせて使われます。

  4. エ顧客からの問合せ内容をくみ取り、相手の状況に合わせた文章で回答する業務

    誤り。文脈を読んで文章を作るのは生成AIやチャットボットの領域です。 同じ「人の作業を機械に任せる」でも、RPAは決まった操作の代行、 生成AIは内容そのものの生成であり、担える仕事の性質が違います。

理解を深めるために

RPAは「決まった操作を繰り返す人」の代わり

RPAは、PCの画面上で人が行っている操作を記録し、ソフトウェアのロボットに 同じとおり再現させる仕組みです。新しくシステムを作り直すのではなく、 今使っているシステムの画面をそのまま操作させる点が特徴です。

裏を返せば、人が手順書どおりにやれば誰がやっても同じ結果になる作業 でなければ任せられません。

向く業務の三つの条件

  • 手順が決まっている(分岐があっても、条件が明確に書ける)
  • 繰り返す回数や件数が多い(効果が出る)
  • 画面の配置や帳票の様式が頻繁には変わらない(変わると動かなくなる)

転記、突合、定型メールの送信、定期的なデータ取得などが代表例です。 逆に、都度の判断が要る業務、例外の多い業務、月に数回しか起きない業務は、 作る手間に見合いません。

似た自動化との違い

手段 担える仕事
RPA 画面上の決まった操作を記録どおりに繰り返す
AI-OCR 紙や画像の文字を読み取ってデータにする
生成AI・チャットボット 内容を読み取って文章や回答を作る
AIエージェント 目標を与えると段取りを自ら決めて実行する

試験では「どの業務がRPAに向くか」という形で問われます。 都度の判断が入るか、読み取りや文章の生成が要るかを手掛かりに切り分けてください。

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