正解:イ
各選択肢の解説
アBPMN
誤り。業務プロセスを標準の記号で描く記法です。どの部門がどの作業を担い、 どこで分岐して次に渡るのかを表します。描くのは仕事の流れであって、 データどうしのつながり方ではありません。
イE-Rモデル
正解。データのまとまりを実体(エンティティ)、その間のつながりを 関連(リレーションシップ)として表す図です。1人の顧客が複数の注文を持つ、 といった1対多の関係をそのまま図示できます。
ウフローチャート
誤り。処理の手順を上から順に並べ、分岐や繰り返しを記号で表した図です。 手順を追うには向きますが、データどうしの対応関係を表す記号はありません。 表すのが順番か、つながり方かで使い分けます。
エガントチャート
誤り。縦軸に作業、横軸に時間をとり、いつ何をするかと進捗を帯で表す図です。 日程を管理する道具なので、業務の中身にもデータの構造にも触れません。 可視化する対象が時間である点が決定的に違います。
理解を深めるために
可視化の道具は「何を見たいか」で選ぶ
業務を見直すときは、まず今の姿を図にします。ただし図なら何でもよいのではなく、 見たいものによって道具が変わります。仕事の流れを見たいのか、 データのつながりを見たいのか、日程を見たいのかで選び分けます。
今回知りたいのは「顧客と注文がどう結び付くか」なので、 データの構造を表すE-Rモデルが当てはまります。
E-Rモデルの読み方
- 実体(エンティティ) … 顧客、注文、商品のような、管理したい対象のまとまり
- 関連(リレーションシップ) … 実体どうしの結び付き。「注文する」「含む」など
- 関連には多重度(1対1、1対多、多対多)を添え、何件が何件に対応するかを示す
1人の顧客が何度も注文するなら顧客と注文は1対多になります。 この対応を先に決めておくと、データベースの設計にも、入力画面の作り方にも そのまま効いてきます。
四つの図の違い
| 図 | 可視化するもの |
|---|---|
| E-Rモデル | データどうしの結び付きと多重度 |
| BPMN | 業務プロセスの流れと、作業を担う部門 |
| フローチャート | 処理の手順と分岐・繰り返し |
| ガントチャート | 作業の日程と進捗 |
業務プロセスの可視化では、E-RモデルはBPMNやフローチャートと並べて出題されます。 「流れ」を問われたら後の二つ、「データの関係」を問われたらE-Rモデルです。