問題 38★★☆

H社は、受注から請求までの業務の流れを図に表して現状を把握し、 処理時間などの指標を決めて実行状況を監視している。問題が見つかるたびに 手順を見直し、この活動を継続して繰り返している。この取組みを表すものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アBPR

    誤り。BPRは既存の組織や手順を前提にせず、業務の流れを抜本的に設計し直す 取組みです。どちらも業務プロセスを変えるので混同しますが、設問は 見直しを継続して繰り返す活動です。一度に大きく作り直すのか、 回し続けるのかで区別します。

  2. イERP

    誤り。ERPは販売・生産・会計などの基幹業務のデータを統合し、経営資源を 一元的に管理する考え方やそのシステムです。業務全体を扱う点が似ていますが、 統合するのはデータです。設問は業務の流れを監視して直し続ける活動です。

  3. ウベンチマーキング

    誤り。ベンチマーキングは、優れた他社の業務や指標と自社を比べ、差の原因から 改善点を探す手法です。指標を使う点が共通しますが、設問には他社との比較が 出てきません。比べる相手が他社か、自社の過去の状態かで見分けます。

  4. エBPM

    正解。業務プロセスを見える形にし、実行・監視・見直しを継続して繰り返すのが BPMです。一度直して終わりにせず、管理の対象として回し続ける点が特徴です。

理解を深めるために

直して終わりにしない仕組み

BPM(ビジネスプロセスマネジメント)は、業務の流れを管理の対象として扱い、 見直しを回し続ける取組みです。健康診断にたとえると、一度の手術で治すのではなく、 毎年の検査で数値を見て生活習慣を直し続ける考え方にあたります。

業務は、取引先や商品、法令が変わるたびに少しずつ実態とずれていきます。 一度きれいに作り直しても、放っておけば元の非効率に戻ります。 だから継続して回すこと自体がBPMの中心になります。

BPMの回し方

  • 現状の業務の流れを図に表して把握する(可視化)
  • あるべき流れを設計し、実行する
  • 処理時間や件数などの指標で実行状況を監視する
  • 問題が見つかれば流れを見直し、また実行する

設問のH社は、図に表す、指標で監視する、見直す、繰り返す、の4つを すべて行っています。「継続して繰り返している」という記述が決め手です。

業務を良くする取組みの見分け方

用語 何をするか
BPM 業務プロセスの実行・監視・見直しを継続して繰り返す
BPR 既存の前提を外し、業務プロセスを抜本的に設計し直す
ベンチマーキング 優れた他社と比べて、自社の改善点を見つける
ERP 基幹業務のデータを統合し、経営資源を一元管理する

試験では、BPMとBPRの区別がよく問われます。「継続的」「繰り返す」とあればBPM、 「抜本的」「根本から」とあればBPRと読み分けてください。

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