問題 28★★☆

ある家庭用調理家電は、発売から数年がたち、購入者の中心が新規から買い替えに移った。 市場全体の売上の伸びは鈍り、似た機能の競合製品が出そろって価格競争が激しい。 プロダクトライフサイクルのどの段階に当たるか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア導入期

    誤り。製品を市場に出した直後で、認知が低く売上も小さい段階です。 広告や販路づくりに費用がかかり、利益はまだ出にくい時期にあたります。 競合がまだ少ない点が、設問の状況と大きく違います。

  2. イ成長期

    誤り。製品が受け入れられて売上が急に伸びる段階です。競合の参入も 始まりますが、市場そのものが広がるため各社とも売上を伸ばせます。 伸びが鈍っているかどうかが、成熟期との分かれ目です。

  3. ウ成熟期

    正解。製品が市場に行き渡り、需要が買い替え中心に移って売上の伸びが 止まる段階です。競合が出そろうため、価格や付加機能での競争が 最も激しくなります。

  4. エ衰退期

    誤り。市場そのものが縮小し、売上も利益も減っていく段階です。 代替品の登場や需要の消滅が原因で、撤退や後継製品への切替えを 判断する時期にあたります。売上が減っているかどうかで区別します。

理解を深めるために

製品にも一生がある

プロダクトライフサイクルは、製品が市場に出てから姿を消すまでを、 売上の推移で四つの段階に分けた見方です。今どの段階にいるかで、 広告にお金をかけるのか、コストを削るのか、打ち手が変わります。

見分ける手掛かりは売上の額ではなく、売上の伸び方です。 伸びているのか、止まったのか、減り始めたのかを見ます。

四つの段階

段階 売上と市場の様子
導入期 売上は小さく、認知を広げる費用がかさむ
成長期 売上が急に伸び、競合の参入が始まる
成熟期 伸びが止まり、競合が出そろって価格競争が激しい
衰退期 市場が縮小し、売上も利益も減る

設問では「購入者の中心が買い替えに移った」「伸びが鈍った」「競合が出そろった」 の三つがそろっており、成熟期の特徴そのものです。

成熟期に何をするか

  • 製品の改良やサービスの上乗せで、価格以外の選ばれる理由を作る
  • 生産や販売のコストを下げ、限られた利幅の中で利益を確保する
  • 得た資金を次の製品や成長分野へ振り向ける

プロダクトポートフォリオの考え方で言えば、成熟期の製品は 稼いだ資金を他に回す役割を担います。次の柱を育てる原資はここから出ます。

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