正解:ウ
各選択肢の解説
ア自社の新製品が自社の既存製品の顧客を奪い、会社全体の売上が伸びなくなる。
誤り。これはカニバリゼーション(共食い)の説明です。どちらも売上や利益が 伸びない場面で出てくるので混同しますが、こちらは自社の製品どうしの問題です。 コモディティ化は、他社の製品との差がなくなることを指します。
イ特定の企業の規格が広く普及し、公的な認定がなくても事実上の標準となる。
誤り。これはデファクトスタンダードの説明です。各社が同じものに揃っていく点が 似ていますが、揃うのは規格であり、規格を握った企業はむしろ有利になります。 コモディティ化では、どの企業も優位を保てなくなります。
ウ各社の製品の機能や品質に差がなくなり、主に価格の安さで選ばれるようになる。
正解。どのメーカーの製品を選んでも大差がないとみなされ、買い手の判断基準が 価格に寄っていく状態です。価格競争になり、利益を出しにくくなります。
エ国内の利用者に合わせて独自に進化し、海外の製品との共通性が失われていく。
誤り。これは俗にガラパゴス化と呼ばれる状態です。市場の状態を「〜化」と 呼ぶ点が共通しますが、向きが逆です。こちらは独自になりすぎる現象、 コモディティ化は独自性がなくなる現象です。
理解を深めるために
どれを買っても同じ、になること
コモディティ化とは、各社の製品の機能や品質に差がなくなり、 買い手が主に価格で選ぶようになる状態です。コモディティは日用品という意味で、 塩や砂糖のように「どのメーカーでも大差ない」と見られる品物を指します。
発売当初は性能の差が大きかった製品も、技術が行き渡ると各社が同じ水準に並びます。 こうなると、買い手にとって残る違いは価格だけになります。
なぜ起こり、何が困るのか
- 技術が成熟し、どの企業も同じ水準の製品を作れるようになる
- 部品が標準化され、同じ部品を組み合わせれば似た製品ができる
- 性能が買い手の必要な水準を超え、それ以上の差が評価されなくなる
差がなければ値下げで競うしかなく、売れても利益が残りにくくなります。 対策としては、機能以外の価値(使い心地、サポート、ブランドなど)で 違いを作ることが挙げられます。
似た場面で出てくる言葉との違い
| 用語 | 何が起きているか |
|---|---|
| コモディティ化 | 他社製品との差がなくなり、価格で選ばれる |
| カニバリゼーション | 自社の製品どうしが顧客を奪い合う |
| デファクトスタンダード | ある規格が事実上の標準として普及する |
| ガラパゴス化 | 特定の市場で独自に進化し、共通性を失う |
試験では「差がなくなる」「価格競争」という言葉が目印になります。 差がなくなる相手が他社の製品であることを確かめてください。