問題 33★★☆

洋菓子店を展開するG社は、自社ブランドの価値を顧客に認識してもらうために、 アウターブランディングに取り組むことにした。 その取組として、最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア月末までの値引きクーポンを配布し、今月の販売数量を一時的に引き上げる。

    誤り。これは販売促進(セールスプロモーション)です。顧客に向けた活動なので 混同しやすいのですが、狙いは目先の売上です。アウターブランディングは 「このブランドといえばこれ」という認識を時間をかけて育てる活動で、目的が違います。

  2. イ自社ブランドが大切にする考え方を学ぶ研修を、全店舗の従業員に実施する。

    誤り。これはインナーブランディングです。ブランドの考え方を広める点は同じですが、 向けている先が従業員、つまり社内です。 アウターブランディングは顧客や社会といった社外に向けて行います。

  3. ウ自社ブランドが大切にする価値を、広告や包装、店舗の内装で一貫して顧客に伝える。

    正解。顧客や社会に向けてブランドの価値を伝え、認識を育てる社外向けの活動です。 広告、包装、店舗のどこで触れても同じ印象を受けるようにそろえることで、 ブランドが顧客の中に定着していきます。

  4. エ自社ブランドが顧客にどのような印象をもたれているかを、アンケートで調査する。

    誤り。これはブランドイメージを把握するための調査です。顧客を相手にしていますが、 情報を受け取る活動であって、価値を伝える活動ではありません。 調査の結果は、ブランディングの進め方を見直す材料として使います。

理解を深めるために

「今日買ってもらう」と「思い出してもらう」は別の仕事

値引きのチラシを見て店に来た客は、値引きが終われば来なくなるかもしれません。 一方で「贈り物ならあの店」と思い浮かべてもらえていれば、 値引きがなくても選ばれます。

後者のように、顧客や社会に向けてブランドの価値を伝え、 頭の中に決まった印象を育てていく活動がアウターブランディングです。

どこで触れても同じ印象になるようにそろえる

顧客がブランドに触れる場面は、広告だけではありません。

  • 広告やWebサイト、SNSでの発信
  • ロゴ、包装、商品のデザイン
  • 店舗の内装や接客

広告は上品なのに包装が安っぽい、というように場面ごとに印象が食い違うと、 顧客の中にまとまった印象が残りません。伝える中身を一つに定め、 すべての接点で一貫させることがアウターブランディングの要点です。

混同しやすいものとの違い

活動 向ける先 目的
アウターブランディング 顧客・社会 ブランドの価値を伝え、認識を育てる
インナーブランディング 従業員 ブランドの考え方を浸透させ、行動に表してもらう
販売促進 顧客 短い期間で購入を後押しする
ブランドイメージの調査 顧客 現在どう思われているかを把握する

試験では、まず向ける先が社内か社外かを確かめます。 社外向けの中では、目先の売上を狙うものか、認識を育てるものかで 販売促進とアウターブランディングを見分けます。

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