正解:ウ
各選択肢の解説
ア月末までの値引きクーポンを配布し、今月の販売数量を一時的に引き上げる。
誤り。これは販売促進(セールスプロモーション)です。顧客に向けた活動なので 混同しやすいのですが、狙いは目先の売上です。アウターブランディングは 「このブランドといえばこれ」という認識を時間をかけて育てる活動で、目的が違います。
イ自社ブランドが大切にする考え方を学ぶ研修を、全店舗の従業員に実施する。
誤り。これはインナーブランディングです。ブランドの考え方を広める点は同じですが、 向けている先が従業員、つまり社内です。 アウターブランディングは顧客や社会といった社外に向けて行います。
ウ自社ブランドが大切にする価値を、広告や包装、店舗の内装で一貫して顧客に伝える。
正解。顧客や社会に向けてブランドの価値を伝え、認識を育てる社外向けの活動です。 広告、包装、店舗のどこで触れても同じ印象を受けるようにそろえることで、 ブランドが顧客の中に定着していきます。
エ自社ブランドが顧客にどのような印象をもたれているかを、アンケートで調査する。
誤り。これはブランドイメージを把握するための調査です。顧客を相手にしていますが、 情報を受け取る活動であって、価値を伝える活動ではありません。 調査の結果は、ブランディングの進め方を見直す材料として使います。
理解を深めるために
「今日買ってもらう」と「思い出してもらう」は別の仕事
値引きのチラシを見て店に来た客は、値引きが終われば来なくなるかもしれません。 一方で「贈り物ならあの店」と思い浮かべてもらえていれば、 値引きがなくても選ばれます。
後者のように、顧客や社会に向けてブランドの価値を伝え、 頭の中に決まった印象を育てていく活動がアウターブランディングです。
どこで触れても同じ印象になるようにそろえる
顧客がブランドに触れる場面は、広告だけではありません。
- 広告やWebサイト、SNSでの発信
- ロゴ、包装、商品のデザイン
- 店舗の内装や接客
広告は上品なのに包装が安っぽい、というように場面ごとに印象が食い違うと、 顧客の中にまとまった印象が残りません。伝える中身を一つに定め、 すべての接点で一貫させることがアウターブランディングの要点です。
混同しやすいものとの違い
| 活動 | 向ける先 | 目的 |
|---|---|---|
| アウターブランディング | 顧客・社会 | ブランドの価値を伝え、認識を育てる |
| インナーブランディング | 従業員 | ブランドの考え方を浸透させ、行動に表してもらう |
| 販売促進 | 顧客 | 短い期間で購入を後押しする |
| ブランドイメージの調査 | 顧客 | 現在どう思われているかを把握する |
試験では、まず向ける先が社内か社外かを確かめます。 社外向けの中では、目先の売上を狙うものか、認識を育てるものかで 販売促進とアウターブランディングを見分けます。