問題 37★★☆

飲料メーカーのF社は、新しい健康茶の販売施策を マーケティングミックス(4P)の枠組みで整理している。 流通(Place)に分類される施策として、最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア持ち運びやすい小型の容器を採用し、味の違う3種類の商品をそろえる。

    誤り。これは製品(Product)の施策です。容器の形や品ぞろえは、 何を売るかを決める要素に当たります。「そろえる」という言葉から 売り場を連想しますが、決めているのは商品そのものの中身です。

  2. イコンビニエンスストアの店頭と、自社のECサイトの両方で買えるようにする。

    正解。流通(Place)は、商品をどの経路で、どこで顧客の手に届けるかを 決める要素です。どの店に置くか、ネットでも売るかといった販売経路の 選択がこれに当たります。

  3. ウ競合する他社の健康茶よりも、1割ほど安い希望小売価格を設定する。

    誤り。これは価格(Price)の施策です。いくらで売るか、値引きを どうするかを決める要素です。店頭で目にするものなので流通と 結び付けやすいですが、決めているのは値段であって経路ではありません。

  4. エ発売日に合わせてSNSに広告を出し、駅前で試飲のイベントを開催する。

    誤り。これは販売促進(Promotion)の施策です。広告やイベントで商品を 知ってもらい、買いたい気持ちを起こす要素です。駅前という場所が 出てきますが、売る場所ではなく知らせる場所の話です。

理解を深めるために

売るために決める4つのこと

文化祭で焼きそばの模擬店を出すとします。決めることは4つあります。 どんな焼きそばにするか、いくらで売るか、校内のどこに店を出すか、 どうやって知らせるか。この4つを組み合わせて考えるのがマーケティングミックスで、 英語の頭文字がすべてPなので4Pと呼ばれます。

4つを「組み合わせる」ことに意味がある

4つはばらばらに決めるものではありません。互いにつじつまが合っている必要があります。

  • 高級感のある製品なのに、安売り店でしか買えない
  • 若者向けの製品なのに、広告を出すのが新聞だけ

こうした食い違いがあると、個々の施策が良くても売れません。 F社の健康茶も、手軽に飲める小型容器(製品)と、通勤途中に寄れる コンビニエンスストア(流通)がかみ合って、初めて狙いどおりに届きます。

4Pの見分け方

要素 決めること 設問の施策
製品(Product) 何を売るか 容器の形、味の種類
価格(Price) いくらで売るか 希望小売価格
流通(Place) どの経路で、どこで届けるか コンビニとECサイト
販売促進(Promotion) どう知らせ、買う気にさせるか SNS広告、試飲イベント

試験では、施策を1つ示して「どのPか」を問う形と、4Pの組合せを問う形があります。 場所の名前が出てきても流通とは限りません。そこで売っているのか、 知らせているのかを確かめると、流通と販売促進を取り違えずに済みます。

前の問題へ次の問題へ