正解:イ
各選択肢の解説
ア名義尺度
誤り。名義尺度は、区別するためだけに名前や番号を割り当てた値です。性別、 都道府県、会員番号などが該当します。今回の回答には「非常に満足のほうが 満足より上」という並び順があるので、単なる区別では説明できません。
イ順序尺度
正解。五つの回答には良し悪しの順序がありますが、「満足」と「普通」の差が 「不満」と「非常に不満」の差と同じ大きさだとは言えません。順序だけに 意味がある値が順序尺度です。
ウ間隔尺度
誤り。間隔尺度は目盛りの幅が等しく、差を計算することに意味がある値です。 摂氏の温度や西暦の年が該当します。今回は隣り合う選択肢どうしの気持ちの 開きが等しい保証がないため、差を足し引きする根拠がありません。
エ比例尺度
誤り。比例尺度は0が「無い」ことを表し、差だけでなく比にも意味がある値です。 売上金額、身長、来店回数などが該当します。「非常に満足は不満の2倍」と 言えないことから、今回の回答は比例尺度ではありません。
理解を深めるために
数字に見えても、できる計算は違う
アンケートの5段階評価は、集計のときに5・4・3・2・1という数字を振ることがあります。 しかしこの数字は、順番を表す背番号のようなものです。背番号1番と2番の選手の差が、 3番と4番の選手の差と同じ、とは誰も言いません。それと同じで、 5段階評価の数字は並び順を表しているだけで、間隔が等しいわけではありません。
尺度は4種類ある
データは、その値に対してどんな操作が許されるかで4つに分けられます。 下にいくほどできることが増えます。
- 名義尺度 … 区別だけ。数えることはできる(最頻値が使える)
- 順序尺度 … 順序が付く。真ん中を取れる(中央値が使える)
- 間隔尺度 … 差に意味がある。足し引きと平均ができる
- 比例尺度 … 比にも意味がある。「2倍」が言える
混同しやすいものとの違い
| 尺度 | 例 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 名義尺度 | 性別、会員番号 | 並べ替えても意味が変わらない |
| 順序尺度 | 5段階評価、順位 | 順序はあるが間隔は不明 |
| 間隔尺度 | 摂氏の温度、西暦 | 0が「無い」を意味しない |
| 比例尺度 | 金額、身長、回数 | 0が「無い」を意味する |
試験では具体例を挙げて尺度を選ばせる形が出ます。 「順序があるか」「間隔が等しいか」「0が無を表すか」の3つを順に当てはめれば判別できます。