問題 34★★☆

データ利活用の文脈で使われる「パーソナルデータ」の範囲の説明として、 最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア氏名や住所など、特定の個人を識別できる情報だけを指し、購買履歴や位置情報は含まない。

    誤り。これは「個人情報」の範囲と同一視した誤解です。どちらも個人に関わる情報なので 同じものと思われがちですが、パーソナルデータは識別できる情報に限らない、より広い呼び方です。 識別できるかどうかで線を引くのが個人情報、個人との関わりで広く捉えるのがパーソナルデータです。

  2. イ本人がSNSなどで自ら公開した投稿やプロフィールだけを指し、企業が記録した情報は含まない。

    誤り。これはソーシャルメディアデータの説明に寄っています。SNSの投稿も個人に関わる情報なので パーソナルデータに含まれ得ますが、それだけに限られません。店舗の購買履歴や端末の位置情報の ように、企業やサービスの側で記録された情報も含みます。発信したのが本人かどうかは基準ではありません。

  3. ウ個人の属性や行動に関わる情報を広く指し、特定の個人を識別できない購買履歴や位置情報も含む。

    正解。パーソナルデータは、個人情報に限らず、個人との関わりがある情報を広く指す言葉です。 氏名を伴わない購買履歴や移動の記録も含むため、活用の幅が広い一方で、扱いには配慮が要ります。

  4. エ多数の人の情報を集計し、個々の人との対応をなくした統計の形の情報だけを指す。

    誤り。これは統計情報の説明です。元は個人の情報から作られているため混同しやすいですが、 集計して「誰の値か」が分からなくなった数値は、個人との関わりが切れています。 一人ひとりの属性や行動に結び付く情報がパーソナルデータで、集計結果はその外側です。

理解を深めるために

「個人情報」より一回り広い言葉

コンビニのポイントカードで買い物をすると、「いつ・どの店で・何を買ったか」が記録されます。 この記録から氏名を外しても、ある一人の行動の記録であることは変わりません。 こうした個人に関わる情報を広く指す言葉がパーソナルデータです。

個人情報は「特定の個人を識別できるか」で線を引いた言葉なので、範囲はパーソナルデータより狭くなります。 パーソナルデータは個人情報を含み、さらに識別できない行動の記録まで含む、外側の円だと考えると整理できます。

なぜ広い言葉が必要なのか

  • 活用の対象が広がった … 位置情報、購買履歴、ウェアラブル機器の記録など、氏名を伴わないが個人の行動を映す情報が大量に生まれている
  • 組み合わせで個人に近づく … 一つひとつは識別できなくても、複数を突き合わせると誰のことか分かる場合がある
  • 配慮が要る範囲を示す … 法律上の個人情報に当たらなくても、本人が不快に思う使い方は信頼を損なう

このため、パーソナルデータは「価値が大きく、同時に慎重さも求められるデータ」として語られます。

混同しやすいものとの違い

用語 範囲
パーソナルデータ 個人に関わる情報を広く指す。識別できない行動の記録も含む
個人情報 特定の個人を識別できる情報(パーソナルデータの一部)
ソーシャルメディアデータ SNSなどで利用者が発信した内容(出どころで見た分類)
統計情報 集計して個人との対応をなくした数値

試験では「識別できない情報も含むか」が問われやすいポイントです。 「個人情報だけ」「本人が公開したものだけ」と範囲を狭める選択肢は、パーソナルデータの説明になりません。

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