問題 36★★☆

通販サイトで、利用者が購入手続きのどの画面で離脱しているかを把握し、 画面を改善したい。この目的のために中心に使うデータとして最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア利用者ごとに、どの画面をいつ開き、どこで操作をやめたかを記録した履歴。

    正解。人の行動ログデータです。利用者が実際にどの画面まで進み、どこで止まったかが そのまま残っているので、離脱の多い画面を特定できます。

  2. イサイトを動かすサーバの、処理の負荷や応答時間、エラーの発生を記録した履歴。

    誤り。これは機械の稼働ログデータです。同じサイトのログなので混同しやすいですが、 記録しているのはサーバの状態で、利用者がどの画面で操作をやめたかは分かりません。 応答が遅い画面の手掛かりにはなっても、離脱の把握の中心には置けません。

  3. ウ購入を終えた利用者に、手続きの分かりやすさを5段階で尋ねたアンケートの回答。

    誤り。これは自社で集めた1次データですが、答えているのは購入を終えた人だけです。 途中で離脱した人の声は含まれず、どの画面でやめたかも本人の記憶頼みになります。 実際の行動を知りたいなら、申告ではなく記録を見ます。

  4. エ利用者がSNSに書き込んだ、サイトの使い勝手に関する感想や不満の投稿。

    誤り。これはソーシャルメディアデータです。使い勝手の不満を知る手掛かりにはなりますが、 書き込むのは一部の利用者で、どの画面で離脱したかを網羅的に数えることはできません。 何を言ったかの記録であって、何をしたかの記録ではありません。

理解を深めるために

「言ったこと」ではなく「やったこと」を見る

購入手続きの途中でやめた人に理由を聞こうとしても、その人たちはもうサイトにいません。 アンケートに答えるのは最後まで進んだ人だけです。 そこで頼りになるのが、利用者の操作をそのまま残した人の行動ログデータです。

「カート画面を開いた人が1,000人、住所入力画面に進んだ人が600人、支払い画面が300人」と並べれば、 どこで人が減っているかが一目で分かります。

行動ログが離脱の把握に向く理由

  • 全員分が残る … 答えてくれた人だけでなく、途中でやめた人の記録も含まれる
  • 本人の記憶に頼らない … 何画面目でやめたかを、本人が覚えていなくても分かる
  • 画面単位で比べられる … 画面ごとの到達人数を並べて、落ち込みの大きい所を探せる

混同しやすいものとの違い

データ 何の記録か 離脱の把握への向き
人の行動ログデータ 利用者の操作の履歴 どこでやめたかが直接分かる
機械の稼働ログデータ サーバなど機械の状態 遅さやエラーの手掛かりにとどまる
1次データ(アンケート) 自社が立てた問いへの回答 離脱した人の声が入らない
ソーシャルメディアデータ 利用者の自発的な発信 一部の声で、網羅的には数えられない

同じ「サイトのログ」でも、記録の主語が人か機械かで分かります。 試験では、知りたいことが「人の行動」なのか「機械の状態」なのかを問題文から読み取ってください。

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