正解:ア
各選択肢の解説
ア利用者ごとに、どの画面をいつ開き、どこで操作をやめたかを記録した履歴。
正解。人の行動ログデータです。利用者が実際にどの画面まで進み、どこで止まったかが そのまま残っているので、離脱の多い画面を特定できます。
イサイトを動かすサーバの、処理の負荷や応答時間、エラーの発生を記録した履歴。
誤り。これは機械の稼働ログデータです。同じサイトのログなので混同しやすいですが、 記録しているのはサーバの状態で、利用者がどの画面で操作をやめたかは分かりません。 応答が遅い画面の手掛かりにはなっても、離脱の把握の中心には置けません。
ウ購入を終えた利用者に、手続きの分かりやすさを5段階で尋ねたアンケートの回答。
誤り。これは自社で集めた1次データですが、答えているのは購入を終えた人だけです。 途中で離脱した人の声は含まれず、どの画面でやめたかも本人の記憶頼みになります。 実際の行動を知りたいなら、申告ではなく記録を見ます。
エ利用者がSNSに書き込んだ、サイトの使い勝手に関する感想や不満の投稿。
誤り。これはソーシャルメディアデータです。使い勝手の不満を知る手掛かりにはなりますが、 書き込むのは一部の利用者で、どの画面で離脱したかを網羅的に数えることはできません。 何を言ったかの記録であって、何をしたかの記録ではありません。
理解を深めるために
「言ったこと」ではなく「やったこと」を見る
購入手続きの途中でやめた人に理由を聞こうとしても、その人たちはもうサイトにいません。 アンケートに答えるのは最後まで進んだ人だけです。 そこで頼りになるのが、利用者の操作をそのまま残した人の行動ログデータです。
「カート画面を開いた人が1,000人、住所入力画面に進んだ人が600人、支払い画面が300人」と並べれば、 どこで人が減っているかが一目で分かります。
行動ログが離脱の把握に向く理由
- 全員分が残る … 答えてくれた人だけでなく、途中でやめた人の記録も含まれる
- 本人の記憶に頼らない … 何画面目でやめたかを、本人が覚えていなくても分かる
- 画面単位で比べられる … 画面ごとの到達人数を並べて、落ち込みの大きい所を探せる
混同しやすいものとの違い
| データ | 何の記録か | 離脱の把握への向き |
|---|---|---|
| 人の行動ログデータ | 利用者の操作の履歴 | どこでやめたかが直接分かる |
| 機械の稼働ログデータ | サーバなど機械の状態 | 遅さやエラーの手掛かりにとどまる |
| 1次データ(アンケート) | 自社が立てた問いへの回答 | 離脱した人の声が入らない |
| ソーシャルメディアデータ | 利用者の自発的な発信 | 一部の声で、網羅的には数えられない |
同じ「サイトのログ」でも、記録の主語が人か機械かで分かります。 試験では、知りたいことが「人の行動」なのか「機械の状態」なのかを問題文から読み取ってください。