問題 33★★★

ある製品は工程Xと工程Yを順に通って完成する。不良が発生する確率は どちらの工程も0.1で、二つの工程の不良は互いに無関係に発生する。 製品がどちらの工程でも不良にならずに完成する確率はいくらか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア0.19

    誤り。0.19は、少なくとも一方の工程で不良になる確率(1−0.81)です。 求める事象の裏側を答えています。「どちらでも不良にならない」の裏は 「少なくとも一方で不良」であることを確認しましょう。

  2. イ0.80

    誤り。1から二つの不良率を単純に引いた値(1−0.1−0.1)です。 これでは両方の工程で不良になるケース(0.1×0.1=0.01)を二重に引いており、 その分だけ小さくなっています。

  3. ウ0.81

    正解。各工程で不良にならない確率は1−0.1=0.9です。二つの工程は互いに無関係なので、 両方とも不良にならない確率は掛け合わせて0.9×0.9=0.81になります。

  4. エ0.99

    誤り。0.99は、両方の工程で不良になる確率(0.1×0.1=0.01)を1から引いた値です。 「両方で不良になることはない」確率であり、片方だけで不良になるケースが 含まれてしまっています。

理解を深めるために

「両方とも〜」は掛け算

100個の製品を工程Xに流すと、不良にならずに通過するのは平均90個です。 その90個を工程Yに流すと、さらにその9割の81個が通過します。 100個中81個なので、確率は0.81です。

このように、互いに影響しない出来事(独立な事象)が「両方とも」起きる確率は、 それぞれの確率の掛け算で求められます。

計算の手順

  • 工程Xで不良にならない確率: 1−0.1=0.9
  • 工程Yで不良にならない確率: 1−0.1=0.9
  • 両方とも不良にならない確率: 0.9×0.9=0.81

「〜にならない確率」は、1から「〜になる確率」を引いて求めます。 この「そうならない側」の事象を余事象と呼びます。

間違えやすい数値との違い

値 何の確率か 計算
0.81 どちらの工程でも不良にならない 0.9×0.9
0.19 少なくとも一方で不良になる 1−0.81
0.80 (意味のない値) 1−0.1−0.1(重なりを二重に引いた)
0.99 両方同時に不良になることはない 1−0.1×0.1

試験で確率を問われたら、「両方とも」なら掛け算、「少なくとも一方」なら 1から「どちらも起きない確率」を引く、という2つの型をまず当てはめてみましょう。

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