正解:ア
各選択肢の解説
ア圧縮率の値が小さいほど、データ量を大きく減らせたことになる。
正解。圧縮後のデータ量が分子なので、よく縮むほど値は小さくなります。 100MBが10MBになれば10%、50MBにしかならなければ50%です。
イ100MBのファイルが20MBになったとき、圧縮率は80%となる。
誤り。80%は減った量(80MB)の割合、つまり削減率です。この定義では 圧縮後の20MBを圧縮前の100MBで割るので、圧縮率は20%です。 何を分子に置くかを定義で確かめる癖をつけましょう。
ウ同じ可逆圧縮方式なら、どのファイルでも圧縮率は同じになる。
誤り。圧縮の効き方はデータの中身で変わります。同じ文字の並びが多い文書は よく縮みますが、すでに圧縮済みの画像などはほとんど縮みません。 方式を固定しても、圧縮率はファイルごとに違います。
エ展開後に、元のデータがどれだけ正確に戻るかの割合を表す。
誤り。元どおりに戻るかどうかは、可逆圧縮か非可逆圧縮かという方式の性質の話です。 圧縮率はデータ量がどれだけ小さくなったかの指標であり、 復元の正確さとは別の物差しです。
理解を深めるために
「元の何割の大きさになったか」
圧縮率は、圧縮したファイルが元の大きさの何割になったかを表す値です。 問題文の定義どおりに計算すると、次のようになります。
- 100MB → 20MB:20 ÷ 100 = 20%
- 100MB → 50MB:50 ÷ 100 = 50%
値が小さいほどよく縮んでいる、という向きに注意してください。 「率が高い=性能が良い」と思い込むと、ここで逆に読んでしまいます。
削減率と取り違えない
「80MB減った」という見方をすると、削減された割合は80%です。 日常会話では「8割圧縮できた」と言うこともあるため、圧縮率と削減率が混ざりがちです。 問題文に定義が示されたら、分子が圧縮後のデータ量か、減った量かを 最初に確かめてから計算します。
圧縮率を決めるのはデータの中身
同じ方式でも、ファイルによって圧縮率は大きく変わります。 同じ語句や空白が繰り返される文書はZIPでよく縮みますが、 JPEGのようにすでに圧縮された画像は、ZIPにかけてもほとんど小さくなりません。
混同しやすい考え方との違い
| 考え方 | 何を表すか |
|---|---|
| 圧縮率(この問題の定義) | 圧縮後 ÷ 圧縮前。小さいほどよく縮んでいる |
| 削減率 | 減った量 ÷ 圧縮前。圧縮率と足すと100%になる |
| 可逆/非可逆 | 展開後に元のデータへ完全に戻るかどうか |
圧縮率は「大きさ」の指標、可逆・非可逆は「戻り方」の区別だと分けて覚えましょう。