問題 26★★☆

ある部品工場では、出荷前の外観検査を長年2人で二重に行っている。検査作業の 見直しを任された担当者の行動として、常識にとらわれない発想の考え方に 最も沿うものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア二重にしている理由と今の不良の出方を確かめ、目的を満たす別のやり方を考える。

    正解。行動例「従来の物事の進め方の理由を自ら問い、より良い進め方がないか 考えている」に当たります。手順の目的(不良品を出さないこと)に立ち返れば、 二重の目視以外にも目的を満たす手段があるかを検討できます。

  2. イ品質に関わる決められた手順なので、理由は問わずにこれまでどおり続ける。

    誤り。前例踏襲です。手順ができた当時と今とでは、設備も不良の出方も変わって いる可能性があります。理由を問わないままでは、続けるという判断自体の 良し悪しを説明できません。見直しを任された役割にも応えていません。

  3. ウ人手が足りないので、理由は調べずに検査を1人に減らして工数だけを削る。

    誤り。こちらも理由を問うていない点は同じで、向きが逆になっただけです。 二重にしてきた背景を確かめずに減らせば、防げていた不良が流出しかねません。 前提を疑うことと、確かめずに省くことは別のものです。

  4. エ他の工場の検査手順の資料を取り寄せ、書かれている手順をそのまま自工場に移す。

    誤り。参考先が自社の前例から他社の前例に変わっただけで、理由を自ら問う 過程がありません。扱う部品も設備も違えば、必要な検査も変わります。 他社の手順は案の材料であって、そのまま答えにはなりません。

理解を深めるために

「なぜこの手順なのか」を自分で問う

常識にとらわれない発想のもう一つの側面は、 従来の進め方の理由を自ら問い、より良い進め方を考えることです。

長く続いている手順には、たいてい始まった理由があります。 過去に大きなクレームが出た、当時の設備では見分けがつかなかった、など。 その理由が今も成り立っているかを確かめると、 続けるべきか、別の手段に置き換えられるかが判断できます。

「疑う」と「確かめずに省く」は違う

手順を減らす行動は、一見すると見直しのように見えます。 しかし理由を確かめずに減らすのは、前提を疑ったのではなく、 都合で削っただけです。判断の根拠がないため、 問題が起きたときに何を戻せばよいかも分かりません。

4つの行動の違い

行動 理由を問うたか 目的を満たすか
理由と不良の出方を確かめて別案を考える 問うた 確かめている
理由を問わずに続ける 問わない 変わらないが根拠がない
理由を調べずに1人に減らす 問わない 崩れるおそれ
他工場の手順をそのまま移す 問わない 自工場では未確認

試験では、「手順の目的に立ち返っている選択肢はどれか」を探すと迷いません。

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