正解:ウ
各選択肢の解説
ア見通しが甘かった点を指摘し、今後は成果が確実な案だけを提案するよう伝える。
誤り。失敗の責任だけを問う対応です。確実な案しか出せない場にすると、 新しい取組みそのものが止まります。行動例は、失敗しても軌道修正して学びを 得られれば成果だとしています。結果の良し悪しだけで人を評価していません。
イ注文が集まらなかった事実は伏せ、記録を残さずに試行をなかったことにする。
誤り。失敗を隠す対応です。試して分かったことが誰にも残らないため、 別の担当者が同じ失敗を繰り返します。小さく試す価値は学びが次に残ることに あり、記録が消えれば、かけた2週間が本当に無駄になります。
ウ注文が入らなかった理由を担当者と一緒に整理し、次の試みの計画に反映させる。
正解。行動例「失敗したとしてもその都度軌道修正し、学びを得ることができれば “成果”であると認識している」に当たります。うまくいかなかった事実を学びに 変え、次の周回に渡すところまでが反復的なアプローチです。
エ提案の内容は変えず、担当者だけを替えて同じ形でもう一度2週間試してもらう。
誤り。やり方を変えずに繰り返すのは、反復ではなく再試行です。軌道修正が 入っていないため、同じ結果になる可能性が高く、学びも増えません。 担当者を替えることは、結果が出なかった原因の説明にもなっていません。
理解を深めるために
失敗そのものではなく、失敗の扱い方が問われる
反復的なアプローチには、進め方の話(小さく試して直す)とあわせて、 失敗をどう受け止めるかという行動例があります。 「その都度軌道修正し、学びを得ることができれば“成果”である」という考え方です。
2週間の試行で注文が入らなかったという結果は、 「この形では選ばれない」という事実が分かったということでもあります。 分かったことを次に渡せれば、その試行は成果を出したことになります。
責める・隠す・そのまま繰り返す
- 責める … 次から誰も新しい案を出さなくなる。試す回数そのものが減る
- 隠す … 学びが組織に残らず、別の人が同じ失敗を繰り返す
- そのまま繰り返す … 軌道修正がないので、結果も学びも変わらない
いずれも、次の周回が良くなりません。反復は、前の周回の学びが次に入って初めて成立します。
4つの対応の行き先
| 対応 | 次の周回に残るもの |
|---|---|
| 理由を整理して次の計画に反映する | 学びと修正された計画 |
| 確実な案だけを求める | 挑戦しない空気 |
| 記録を残さず伏せる | 何も残らない |
| 担当者だけ替えて同じ形で試す | 同じ結果 |
試験では、「分かったことが次に渡っているか」を基準に選ぶと判断できます。