問題 11★★☆

来客用の会議室では、持ち込んだPCを有線LANにつなぐだけで、 利用者がIPアドレスを入力しなくても社内ネットワークを利用できる。 PCにIPアドレスなどの設定を自動的に割り当てているものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. アDHCP

    正解。接続してきた機器に、IPアドレスやサブネットマスクなどの設定を 期間を決めて貸し出す仕組みです。利用者が何も入力せずにつながるのは、 この貸出しが起動時に自動で行われているからです。

  2. イDNS

    誤り。これはドメイン名とIPアドレスの対応を調べる仕組みです。 どちらも接続時に自動で働くため混同しますが、配られるのが「自分のアドレス」か、 調べるのが「相手のアドレス」かで区別します。

  3. ウNAT

    誤り。これはプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを 相互に変換する仕組みです。アドレスを扱う点は同じですが、 働く場所は社内とインターネットの出入口で、機器への割当てはしません。

  4. エプロキシサーバ

    誤り。これは社内の端末に代わってインターネット上のWebサーバへ アクセスする中継役です。通信の代行や記録、閲覧先の制限に使うもので、 端末に設定を配る役割はありません。

理解を深めるために

アドレスを「貸し出す」係

会議室の受付で、来客に空いている番号の名札を貸し、帰るときに返してもらう。 DHCPがやっているのはこれと同じことです。

ネットワークにつながる機器には、必ず重ならないIPアドレスが必要です。 これを一台ずつ手で設定していると、設定の手間がかかるうえ、 うっかり同じアドレスを2台に付けてしまう事故も起こります。

自動でつながるまでの流れ

  1. PCがネットワークにつながると、設定をくださいと要求を出す
  2. DHCPサーバが、使われていないIPアドレスを1つ選んで貸し出す
  3. あわせてサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのアドレスも渡す
  4. 貸出しには期限があり、期限が切れたアドレスは別の機器に貸し直される

来客のPCのように出入りの多い環境ほど、この仕組みの効きめが大きくなります。

混同しやすいものとの違い

仕組み 役割
DHCP 機器にIPアドレスなどの設定を自動で割り当てる
DNS ドメイン名から相手のIPアドレスを調べる
NAT プライベートIPとグローバルIPを変換する
プロキシサーバ 端末に代わって外部のWebサーバへ中継する

「設定しなくてもつながった」ときに働いているのがDHCP、 「名前を入れただけで相手にたどり着けた」ときに働いているのがDNSです。

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