正解:エ
各選択肢の解説
アブロードキャスト
誤り。これは同じネットワーク上の全端末に宛てて送る方式です。 「1回の送信でまとめて届く」点は同じですが、申し込んでいない端末にも届いてしまいます。 全員宛てか、特定のグループ宛てかで区別します。
イユニキャスト
誤り。これは特定の1台だけに宛てて送る方式で、Webページの閲覧など普段の通信の多くがこれです。 グループの端末に配るには台数分を繰り返し送ることになり、1回の送信では済みません。
ウストリーミング
誤り。これはデータを受け取りながら順に再生する方式で、動画配信の場面なので選びたくなります。 しかし再生の仕方の話であり、何台に宛てて送るかという宛先の指定とは別の軸です。
エマルチキャスト
正解。特定のグループに参加している端末だけに宛てて、1回の送信で同じデータを届けます。 全員でも1台でもない「決められた複数台」がマルチキャストです。
理解を深めるために
「誰に宛てて送るか」の3通り
校内放送にたとえると整理できます。
- ブロードキャスト ― 全校放送。校内の全員に届く
- マルチキャスト ― 部活動の連絡網。登録した部員だけに届く
- ユニキャスト ― 個人への電話。特定の1人だけに届く
どれも「送り手は1人」ですが、受け取る相手の範囲が違います。
なぜ使い分けるのか
同じ動画を50台に届けたいとき、ユニキャストだと配信サーバは同じデータを50回送ります。 回線とサーバの負担が台数に比例して増えます。
ブロードキャストなら1回で済みますが、関係のない端末にも届き、 受け取った端末はいちいち処理をしなければなりません。
マルチキャストは、受け取りたい端末がグループに参加し、 送り手はそのグループ宛てに1回だけ送ります。途中のネットワーク機器が 必要な方向へ複製して届けるため、無駄な通信を抑えられます。
なおブロードキャストは、DHCPで IPアドレスをもらう前の端末が 「DHCPサーバはいますか」と呼びかけるときなど、相手が分からない場面で使われます。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 宛先 |
|---|---|
| マルチキャスト | 特定のグループに参加した複数の端末 |
| ブロードキャスト | 同じネットワーク上の全端末 |
| ユニキャスト | 特定の1台 |
| ストリーミング | (宛先ではなく)受け取りながら再生する方式 |
試験では「全て」「特定のグループ」「特定の1台」のどれに届けるかで見分けます。 「動画」「配信」という言葉につられず、宛先の範囲を読んでください。