問題 26★★☆

社内で研修動画を配信する。配信サーバは、受講を申し込んだ部署の端末のグループに対して、 1回の送信で同じデータをまとめて届ける。この宛先の指定の仕方として、最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アブロードキャスト

    誤り。これは同じネットワーク上の全端末に宛てて送る方式です。 「1回の送信でまとめて届く」点は同じですが、申し込んでいない端末にも届いてしまいます。 全員宛てか、特定のグループ宛てかで区別します。

  2. イユニキャスト

    誤り。これは特定の1台だけに宛てて送る方式で、Webページの閲覧など普段の通信の多くがこれです。 グループの端末に配るには台数分を繰り返し送ることになり、1回の送信では済みません。

  3. ウストリーミング

    誤り。これはデータを受け取りながら順に再生する方式で、動画配信の場面なので選びたくなります。 しかし再生の仕方の話であり、何台に宛てて送るかという宛先の指定とは別の軸です。

  4. エマルチキャスト

    正解。特定のグループに参加している端末だけに宛てて、1回の送信で同じデータを届けます。 全員でも1台でもない「決められた複数台」がマルチキャストです。

理解を深めるために

「誰に宛てて送るか」の3通り

校内放送にたとえると整理できます。

  • ブロードキャスト ― 全校放送。校内の全員に届く
  • マルチキャスト ― 部活動の連絡網。登録した部員だけに届く
  • ユニキャスト ― 個人への電話。特定の1人だけに届く

どれも「送り手は1人」ですが、受け取る相手の範囲が違います。

なぜ使い分けるのか

同じ動画を50台に届けたいとき、ユニキャストだと配信サーバは同じデータを50回送ります。 回線とサーバの負担が台数に比例して増えます。

ブロードキャストなら1回で済みますが、関係のない端末にも届き、 受け取った端末はいちいち処理をしなければなりません。

マルチキャストは、受け取りたい端末がグループに参加し、 送り手はそのグループ宛てに1回だけ送ります。途中のネットワーク機器が 必要な方向へ複製して届けるため、無駄な通信を抑えられます。

なおブロードキャストは、DHCPで IPアドレスをもらう前の端末が 「DHCPサーバはいますか」と呼びかけるときなど、相手が分からない場面で使われます。

混同しやすいものとの違い

用語 宛先
マルチキャスト 特定のグループに参加した複数の端末
ブロードキャスト 同じネットワーク上の全端末
ユニキャスト 特定の1台
ストリーミング (宛先ではなく)受け取りながら再生する方式

試験では「全て」「特定のグループ」「特定の1台」のどれに届けるかで見分けます。 「動画」「配信」という言葉につられず、宛先の範囲を読んでください。

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