問題 24★★☆

A社の社員がPCから送ったメールは、A社のメールサーバを経由してB社のメールサーバに届き、 その後B社の社員が自分の端末で受け取る。このうち「A社のPCからB社のメールサーバに届くまで」の 区間で使われるプロトコルはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アPOP3

    誤り。これはB社の社員が自分のメールサーバからメールを端末に取り込むときの、 受信用のプロトコルです。「メールのプロトコル」として一括りに覚えていると混同しますが、 問われている区間は送る側なので当てはまりません。

  2. イIMAP

    誤り。これも受信用のプロトコルで、メールをサーバに置いたまま端末から読み書きします。 POP3との違いは受け取り方にあり、送る向きの区間で使わない点は同じです。

  3. ウSMTP

    正解。メールソフトからサーバへの送信も、サーバからサーバへの転送もSMTPが担います。 相手のサーバに届くまでは「送る」向きの通信だからです。

  4. エMIME

    誤り。これは画像の添付や日本語の本文を、メールで運べる形に変換するための取り決めです。 送信のときに使われるので紛らわしいですが、中身の形式の話であり、 サーバへ届ける手順そのものではありません。

理解を深めるために

メールは「送る」と「受け取る」で担当が分かれる

郵便にたとえると分かりやすくなります。

  • 手紙をポストに入れ、郵便局どうしが相手の地域まで運ぶ ― ここまでが SMTP
  • 相手の家の郵便受けから、住人が手紙を取り出す ― ここが POP3 または IMAP

メールも同じで、相手のメールサーバ(郵便受け)に届くまでと、 そこから受取人が取り出すところとで、使うプロトコルが替わります。

なぜ区間で分かれているのか

メールは、受取人の端末が電源を切っていても届く必要があります。 そこで、いったん相手のメールサーバまで届けて保管しておき、 受取人は都合のよいときに取りに行く、という二段構えになっています。

  • 送信者の端末 → 自社のメールサーバ:SMTP(送信)
  • 自社のメールサーバ → 相手のメールサーバ:SMTP(転送)
  • 相手のメールサーバ → 受取人の端末:POP3 または IMAP(受信)

メールソフトの設定画面で「送信サーバ(SMTP)」と「受信サーバ(POP3/IMAP)」を 別々に入力するのは、この分担をそのまま反映しています。

混同しやすいものとの違い

用語 役割
SMTP メールを送信し、サーバ間で転送する
POP3 サーバからメールを端末に取り込んで読む(受信)
IMAP メールをサーバに置いたまま端末から読む(受信)
MIME 添付ファイルや日本語をメールで運べる形に変換する取り決め

試験では、問われている区間が「送る向き」か「受け取る向き」かを最初に見分けてください。 相手のサーバに届くまではSMTP、そこから先の受け取りがPOP3かIMAPです。

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