問題 14★★☆

ある製造業の企業が、自社工場の敷地内に高速で遅延の小さい無線環境を整え、 外部の通信の混雑や障害の影響を受けにくくしたいと考えている。 企業が自ら免許を受け、自社の敷地内に構築できるものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア通信事業者の5Gサービス

    誤り。これは通信事業者が免許を受け、全国に基地局を整備して 広く提供している5Gです。企業は契約して使う立場になるため、 混雑や障害の影響は事業者側の設備の状況に左右されます。

  2. イ公衆無線LAN

    誤り。これは店舗や駅などに設置され、不特定多数に開放されている 無線LANです。免許のいらない電波を使う手軽さはありますが、 同じ電波を使う周囲の機器と干渉しやすく、品質を保証できません。

  3. ウローカル5G

    正解。企業や自治体が、自らの建物内や敷地内に限って免許を受け、 自営の5Gネットワークを構築できる制度です。事業者の全国網とは別なので、 外部の混雑や障害の影響を受けにくくなります。

  4. エプラチナバンド

    誤り。これは700MHz〜900MHz帯のように、遠くまで届き建物内にも 入り込みやすい周波数帯の通称です。つながりやすさに関わる電波の話であり、 自前のネットワークを構築する仕組みではありません。

理解を深めるために

自分の敷地に、自分専用の5Gを敷く

通信事業者の5Gは、全国どこでも使える代わりに、みんなで分け合う設備です。 工場のように「この敷地の中だけでよいが、品質は自分で決めたい」という使い方には、 借り物の回線は向きません。

ローカル5Gは、地域の企業や自治体が自らの建物内や敷地内に限って免許を受け、 自営の5Gネットワークを構築できるようにした制度です。 総務省が2019年に制度化し、自己の土地・建物での利用が基本の形になっています。

自前で持つと何がよいか

  • 外部の利用者の混雑や、事業者側の障害の影響を受けにくい
  • 必要な場所に必要なだけ基地局を置き、用途に合わせて設計できる
  • 通信が敷地内で完結するため、データを外に出さずに扱える

工場のカメラ映像をその場でAI検査に回す、建設機械を遠隔操作する、 といった「高速・低遅延で、止まっては困る」用途で使われます。

混同しやすいものとの違い

用語 中身
ローカル5G 自らの建物内・敷地内に限り、免許を受けて構築する自営の5G
通信事業者の5G 事業者が全国に整備し、契約者が広く使う5G
公衆無線LAN 免許不要の電波を使い、店舗や駅で開放される無線LAN
プラチナバンド 遠くまで届き屋内に入りやすい700MHz〜900MHz帯の通称

「自営」「敷地内」「免許」が並んだらローカル5G、 「つながりやすい電波」の話ならプラチナバンドです。

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