問題 28★★☆

ある損害保険会社は、契約者の車に載せた機器から走行距離や急ブレーキの回数を 通信で集め、運転の安全度に応じて保険料を決める商品を提供している。 このように、自動車などの移動体に通信機能を組み合わせて情報サービスを 提供する仕組みを何というか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アローミング

    誤り。ローミングは、契約している通信事業者の電波が届かない海外などで、 提携先の事業者の設備を借りて通信する仕組みです。どちらも「移動中の通信」を 連想させますが、ローミングは回線をどこで使えるかの話で、車から情報を集めて サービスにする仕組みではありません。

  2. イテザリング

    誤り。テザリングは、スマートフォンなどの回線を他の機器に分け与えて インターネットに接続させる機能です。車内でPCをつなぐ場面を思い浮かべると 混同しやすいですが、回線の共有であって、走行データを集めるサービスではありません。

  3. ウIMEI

    誤り。IMEIは携帯電話などの通信端末1台ごとに割り振られた識別番号です。 車載機器にも付いていることがあるため紛らわしいですが、機器を見分ける番号であって、 情報サービスの仕組みの名前ではありません。

  4. エテレマティクス

    正解。テレマティクスは通信(テレコミュニケーション)と情報処理 (インフォマティクス)を合わせた言葉で、車などの移動体に通信機能を載せて 運行管理や保険、事故時の通報といったサービスを提供する仕組みです。

理解を深めるために

走る車が、そのまま通信端末になる

車に通信機能付きの機器を載せると、車は走りながら情報を送ったり受け取ったりできる 端末になります。この考え方がテレマティクスです。

問題文の保険は、テレマティクス保険と呼ばれる代表例です。 車から送られた走行データをもとに、安全に運転している人ほど保険料を安くできます。

どんなサービスに使われているか

  • 運行管理: 運送会社がトラックの位置や走行状況を把握し、配車を効率化する
  • 保険: 走行距離や運転の癖から保険料を決める
  • 緊急通報: 事故でエアバッグが開くと、車が自動で位置情報を通報する
  • 情報提供: 渋滞情報や周辺の案内を車内に届ける

どれも「車(移動体)」「通信」「情報サービス」の3つがそろっている点が共通しています。 単に通信できるだけでも、単にデータを記録するだけでもなく、集めた情報を サービスに生かすところまでを指します。

混同しやすいものとの違い

用語 役割
テレマティクス 移動体に通信機能を載せ、集めた情報でサービスを提供する
ローミング 提携先の事業者の設備を借りて、契約外の地域で通信する
テザリング スマートフォンなどの回線を他の機器に分けて使わせる
IMEI 通信端末1台ごとに割り振られた識別番号

試験では「自動車」「運行管理」「保険料」「事故時の通報」といった語が手がかりになります。 回線の使い方(ローミング・テザリング)や端末の番号(IMEI)と、 サービスの仕組みそのものを分けて覚えてください。

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