正解:ア
各選択肢の解説
アキーボードから入力した内容が、暗号化されて送信される前にPCの中で記録されるから。
正解。通信の暗号化が守るのは、PCを出てからサーバに届くまでの区間です。 キーロガーは打鍵の時点で文字を記録するので、その後の通信がどれだけ強く暗号化されていても 関係がありません。
イPCとWebサイトの間を流れる暗号化されたデータが、通信経路の途中で読み取られるから。
誤り。これは通信経路上での盗聴の説明です。パスワードを盗み見る点は同じですが、 HTTPSで暗号化されていれば、経路の途中で傍受しても中身は読めません。 キーロガーが盗む場所は経路ではなく、利用者のPCの中です。
ウ本物そっくりに作られた偽のWebサイトへ誘導され、そこに利用者が自分で入力するから。
誤り。これはフィッシングの説明です。利用者が入力した文字が盗まれる点は似ていますが、 問題文では正規のWebサイトにログインしています。フィッシングは偽の入力先を用意する手口、 キーロガーは入力先が本物でも成立する手口です。
エパスワードを入力している利用者の手元や画面が、背後に立った人物にのぞき見られるから。
誤り。これはショルダーハッキングの説明です。入力の時点で盗まれる点は共通しますが、 こちらは人が直接のぞき見る手口で、マルウェアは関係しません。 キーロガーはプログラムが記録するので、周囲に誰もいなくても被害に遭います。
理解を深めるために
封筒に入れる前の便せんを読まれている
通信の暗号化は、手紙を頑丈な封筒に入れて送るようなものです。配達の途中で誰かが 手に取っても、中身は読めません。
ところがキーロガーは、便せんに文字を書いているその場で、手元を写し取っていきます。 封筒がどれだけ頑丈でも、封をする前に読まれていれば意味がありません。 キーロガーは、キーボードの入力内容を記録し、外部へ送り出すプログラムです。
暗号化が守る区間と、キーロガーが働く場所
パスワードがサーバに届くまでの流れを順に並べると、次のようになります。
- 利用者がキーボードでパスワードを打つ
- Webブラウザが入力内容を受け取る
- 暗号化してPCから送り出す
- 通信経路を通ってサーバに届く
HTTPSが守るのは3から4の区間です。キーロガーは1の時点で記録するので、 暗号化より手前で情報を手に入れています。正規のWebサイトであることも、 通信が暗号化されていることも、防御になりません。
パスワードが「どこで」盗まれるか
パスワードを盗む手口は、盗まれる場所で整理できます。
| 手口 | 盗まれる場所 | 通信の暗号化で防げるか |
|---|---|---|
| キーロガー | 利用者のPCの中(入力の時点) | 防げない |
| 盗聴 | 通信経路の途中 | 防げる |
| フィッシング | 偽のWebサイト(入力先) | 防げない |
| ショルダーハッキング | 利用者の背後(人の目) | 防げない |
試験では、キーボードの入力を記録するという記述がキーロガーの目印です。 暗号化や正規サイトの確認では防げず、マルウェアを入れさせないことが対策になります。