問題 39★★☆

攻撃者は、目的に応じてインターネット上にさまざまなサーバやWebサイトを用意する。 このうち、C&Cサーバの役割として最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア盗み出したデータの一部を掲載し、支払いに応じなければ公開を続けると脅す。

    誤り。これはリークサイトの役割です。攻撃者が用意する点は同じですが、 リークサイトは被害者や世間に見せるための場所で、感染した機器とやり取りはしません。 相手が人か機器かで区別できます。

  2. イマルウェアに感染させた機器へ指令を送り、機器から送られてくる情報を受け取る。

    正解。C&Cは Command and Control(指令と制御)の略です。感染した機器は C&Cサーバと通信して命令を受け取り、その内容に従って攻撃や情報の送信を行います。

  3. ウ本物そっくりの画面を表示し、訪れた利用者に認証情報を入力させて盗み取る。

    誤り。これはフィッシングサイトの役割です。情報が攻撃者の手に渡る点は似ていますが、 フィッシングサイトがだます相手は人で、まだ感染していない利用者にも通用します。 C&Cサーバが相手にするのは、すでに感染した機器です。

  4. エ訪れた利用者の機器の弱点を突き、気づかれないままマルウェアを送り込む。

    誤り。これはドライブバイダウンロードに使われるWebサイトの役割です。 マルウェアに関わる点で混同しやすいものの、こちらは感染させる段階の仕掛けです。 C&Cサーバは、感染した後の機器を操る段階で使われます。

理解を深めるために

感染した機器に命令を出す「司令塔」

マルウェアに感染して攻撃者の思いどおりに動かされる機器をボットといいます。 ただ、感染させただけでは攻撃者は何もできません。「いつ、どこを攻撃するか」 「何を盗んで送るか」を伝える手段が要ります。その役目を担うのがC&Cサーバです。

C&Cは Command and Control の略で、指令と制御を意味します。 現場で動く多数の機器に対して、離れた場所から命令を出す司令塔にあたります。

通信は双方向に流れる

C&Cサーバと感染した機器の間では、次の2つがやり取りされます。

  • 指令: 攻撃対象や実行する操作などの命令が、サーバから機器へ伝えられる
  • 報告: 機器の状態や盗み出した情報が、機器からサーバへ送られる

攻撃者は自分のPCから直接命令を出すのではなく、C&Cサーバを間に挟みます。 多数の機器をまとめて操れるうえ、自分の身元を隠しやすくなるためです。 逆に守る側から見ると、C&Cサーバとの通信を遮断できれば、感染した機器は 命令を受け取れなくなり、被害の拡大を抑えられます。

攻撃のどの段階で使われるか

攻撃者が用意するサーバやWebサイトは、使われる段階と相手で整理できます。

用語 使われる段階 相手
C&Cサーバ 感染させた後に操る 感染した機器
ドライブバイダウンロードのサイト 感染させる 訪れた利用者の機器
フィッシングサイト 認証情報をだまし取る 訪れた利用者(人)
リークサイト 盗んだデータで脅す 被害者と世間

試験では、感染した機器に指令を出すという記述がC&Cサーバの目印です。 ボットとセットで出題されることが多いので、操られる側がボット、 操る側がC&Cサーバと対にして覚えておくと迷いません。

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