問題 15★★☆

サーバ室の入退室管理に、生体認証装置を設置することにした。 この装置が入力するものとして、最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア社員証のICチップに記録された社員番号などのデータ。

    誤り。これはICカードリーダーが読み取るものです。カードという 「持ち物」を確かめる方式で、貸し借りや紛失があると本人以外でも通れます。 身体そのものを確かめる生体認証とは、何を根拠にするかが違います。

  2. イ利用者がテンキーから打ち込んだ暗証番号の文字列。

    誤り。これはキーボードやテンキーからの入力です。本人しか知らない 「知識」を確かめる方式で、覚える負担があり、のぞき見や口頭での 共有によって他人に伝わってしまう弱さがあります。

  3. ウ室内を映したカメラの映像を、日時とともに記録したデータ。

    誤り。これは監視カメラによる記録です。あとから人が確認するための証拠で、 その場で入室の可否を判定してはいません。カメラを使う顔認証と 見た目が似ていますが、照合して判定するかどうかが分かれ目です。

  4. エ指紋や静脈のように、その人の身体に備わった特徴のパターン。

    正解。生体認証装置は指紋、静脈、虹彩、顔などの身体的特徴を読み取り、 あらかじめ登録したパターンと照合します。持ち歩く物も覚える情報も不要で、 本人そのものが鍵になる点が特徴です。

理解を深めるために

「体が鍵になる」入力装置

キーボードが文字を、マウスが位置を入力する装置であるように、 生体認証装置は人の身体的な特徴をコンピュータに取り込む入力装置です。

読み取る対象はいろいろあります。

  • 指紋 — 指先の紋様。小型で安価なため、スマートフォンにも広く載っている
  • 静脈 — 手のひらや指の血管の形。体の内部なので偽造されにくい
  • 虹彩・顔 — 目の模様や顔立ち。装置に触れずに認証できる

本人確認の三つの根拠

認証で使う根拠は、大きく三種類に分けられます。

根拠 例 弱点
備えているもの 指紋、静脈、虹彩(生体認証装置) けがや体調で読み取れないことがある
持っているもの ICカード、スマートフォン 紛失、貸し借り、盗難
知っているもの パスワード、暗証番号 忘れる、のぞき見られる

生体認証は、カードのように貸し借りができず、パスワードのように忘れません。 一方で、読み取りの精度には限界があり、本人を誤って拒否したり、 他人を誤って受け入れたりすることがあります。 このため重要な区画では、カードと生体認証を組み合わせる運用が取られます。

試験では「身体的特徴を利用した認証」という言い回しで登場します。 入力装置の一種として、何を読み取っているのかを押さえてください。

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