正解:エ
各選択肢の解説
ア画素そのものが電圧で発光するため、光源がなくても表示でき薄型にしやすい。
誤り。これは有機ELディスプレイの特徴で、表示素子の光らせ方による分類です。 ヘッドマウントディスプレイの中の小型パネルにも有機ELや液晶が使われており、 装着して使う形態かどうかとは分類の軸が異なります。
イ映像を拡大して離れた面に投影でき、大勢が同じ画面を見ながら説明を受けられる。
誤り。これはプロジェクターの特徴です。1つの映像を多人数で共有する用途に 向きますが、視界を覆うことはできません。ヘッドマウントディスプレイは逆に、 装着した本人だけが映像の中に入る使い方になります。
ウ表示した面に触れた位置を検出し、画面を見ながらそのまま指で操作を入力できる。
誤り。これはタッチデバイス(タッチパネル)の機能で、入力の仕組みの話です。 表示装置に重ねて使われるもので、スマートフォンや券売機でおなじみですが、 映像をどこに映すかという装着形態とは別の観点です。
エ両目の前に画面が固定され、頭の動きに合わせて表示が変わるので視界を覆える。
正解。頭部に装着するため画面と目の位置関係が常に一定で、頭を向けた方向の 映像を映せます。周囲の景色が視界から外れることと合わせて、その場にいるような 感覚(没入感)が得られるので、危険を伴う作業の訓練などに使われます。
理解を深めるために
「画面を見る」から「画面の中に入る」へ
据置きのディスプレイは、離れた位置にある画面を目で見る装置です。 ヘッドマウントディスプレイ(HMD)は頭にかぶるので、画面のほうが目について回ります。
- 画面と目の距離・角度が常に一定に保たれる
- 頭を左に向ければ左側の映像が出る、というように向きと表示を連動できる
- 周囲の景色が視界に入らないため、映像の中にいる感覚が強くなる
VRのゴーグルが代表例で、体験型の訓練やゲーム、遠隔からの作業支援に使われます。
分類の軸が違うものに注意
ヘッドマウントディスプレイは「どう装着して使うか」という形態による呼び名です。 中に入っている表示素子が液晶か有機ELかは、また別の分類になります。 「有機ELのヘッドマウントディスプレイ」は矛盾しません。
| 装置 | 分類の軸 |
|---|---|
| ヘッドマウントディスプレイ | 頭に装着する形態の表示装置 |
| 有機ELディスプレイ | 画素が自ら発光する表示素子 |
| プロジェクター | 離れた面に投影して共有する表示装置 |
| タッチデバイス | 触れた位置を検出する入力の仕組み |
試験では「装着」「視界を覆う」「没入感」が出たらヘッドマウントディスプレイです。 表示素子の仕組みを問う設問と混ざらないよう、軸を意識して読み分けましょう。