正解:イ
各選択肢の解説
ア背面の光源から出た光を、画素ごとに通したり遮ったりして表示する。
誤り。これは液晶ディスプレイの表示方式です。液晶は自ら光らないため、 バックライトの光を電圧で制御して明暗を作ります。 黒を表示しても光源は点いたままなので、わずかに光が漏れます。
イ画素そのものが発光するため光源が不要で、薄型化しやすく黒が締まる。
正解。有機ELは電圧をかけると有機物の層自体が光る仕組みです。 バックライトがいらないので薄く曲げやすく、黒い画素は完全に消灯するため、 明暗の差がはっきりした表示になります。
ウ頭に装着して目の前に映像を映し、視界を覆って立体的に見せる。
誤り。これはヘッドマウントディスプレイの説明です。装着の形態を指す言葉で、 内部の表示素子には有機ELも液晶も使われます。 画素の光らせ方の違いとは、分類の軸がそもそも違います。
エ画面に触れた位置を検出でき、指の操作で入力もできるようになる。
誤り。これはタッチパネル(タッチデバイス)の機能です。表示面に重ねる センサーによるもので、液晶ディスプレイにも同じように組み合わせられます。 有機ELを選んだ理由の説明にはなりません。
理解を深めるために
「後ろから照らす」か「自分で光る」か
影絵と電飾の違いだと考えると分かりやすくなります。
- 液晶ディスプレイ — 背面のバックライトが常に光っていて、液晶がシャッターの ように光を通したり遮ったりして絵を作る(影絵)
- 有機ELディスプレイ — 画素一つひとつが電気で光る(電飾)
有機ELの「EL」はエレクトロルミネセンス、つまり電気による発光のことです。
光源がないことから来る性質
- 黒がはっきり出る。 黒い部分は画素を消すだけなので、光漏れがない
- バックライトの厚みがなく、薄く軽い。曲げられる画面も作れる
- 暗い画面では消灯する画素が多く、消費電力を抑えられる
- 一方で、同じ絵を長時間映すと発光素子が劣化し、跡が残ることがある
液晶は明るい場所でも見やすく、寿命の面でも安定しているため、 大型のモニタやテレビでは今も広く使われています。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 何を指すか |
|---|---|
| 有機ELディスプレイ | 画素自体が発光する表示装置 |
| 液晶ディスプレイ | バックライトの光を制御して表示する装置 |
| ヘッドマウントディスプレイ | 頭に装着して使う形態の表示装置 |
| タッチデバイス | 画面に触れた位置を検出する入力の仕組み |
試験では「バックライトが不要」が有機ELの決め手になります。 ヘッドマウントディスプレイやタッチパネルは表示のしくみではなく、 使い方や機能による分類である点も区別しておきましょう。