正解:ア
各選択肢の解説
ア感光体に光で像を描き、粉状のトナーを付着させて用紙に転写し、熱で定着させる。
正解。レーザー光でドラム(感光体)に静電気の像を描き、そこへトナーという粉を 付けて用紙へ移し、最後に熱と圧力で溶かして固定します。1ページ分をまとめて 作るため印刷が速く、大量に刷るときの1枚あたりの費用も抑えられます。
イ液体のインクを微細なノズルから用紙に吹き付け、点の集まりで文字や画像を表す。
誤り。これはインクジェットプリンターの方式です。どちらも事務や家庭で広く 使われるため混同しますが、粉のトナーを熱で定着させるのがレーザー、液体の インクを吹き付けるのがインクジェットです。後者は本体が安く写真印刷に強い 一方、大量印刷では速度で劣ります。
ウインクを含ませたリボンにピンを打ち付け、用紙へインクを移して点で印字する。
誤り。これはドットインパクトプリンターの方式です。物理的に叩くので複写式の 伝票を一度に印字できますが、動作音が大きく印字は粗くなります。レーザーには 用紙を叩く部品そのものがなく、打鍵音もしません。
エ熱を加えると発色する専用の用紙を使い、加熱した素子を当てた部分を黒く変える。
誤り。これは感熱式(サーマル)プリンターの方式です。レシートやラベルで 使われ、インクやトナーが不要な代わりに専用紙が要ります。時間がたつと熱や光で 印字が薄くなるため、長期保存する文書の印刷には向きません。
理解を深めるために
「粉を焼き付ける」か「液を吹き付ける」か
レーザープリンターは、コピー機と同じ仕組みだと考えると分かりやすくなります。
- レーザー光でドラムの表面に、印刷する像を静電気のパターンとして描く
- その部分にだけトナー(色のついた粉)が吸い付く
- トナーを用紙に移し、加熱したローラーで溶かして紙に定着させる
印刷直後の紙が温かいのは、最後に熱で焼き付けているからです。
インクジェットとの使い分け
| 方式 | 記録材 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| レーザープリンター | 粉のトナーを熱で定着 | 文書を大量・高速に印刷する |
| インクジェットプリンター | 液体インクを吹き付ける | 写真や少量のカラー印刷 |
| ドットインパクトプリンター | リボンをピンで叩く | 複写式の伝票 |
| 感熱式プリンター | 専用紙を熱で発色させる | レシート、ラベル |
レーザーは本体が高めでも1枚あたりの費用が安く、まとめ刷りが速いため、 事務所の共用プリンターに使われます。インクジェットは本体が安く、 にじみの少ない写真印刷に強い代わりに、印刷速度と使い続けたときの費用で劣ります。
試験では「トナー」「定着」という語が出たらレーザープリンター、 「ノズル」「インクを吹き付ける」が出たらインクジェットプリンターと見分けられます。