問題 33★★☆

オフィスで毎日大量の文書を印刷するため、レーザープリンターを導入した。 この装置が用紙に文字や画像を印刷する仕組みとして、最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア感光体に光で像を描き、粉状のトナーを付着させて用紙に転写し、熱で定着させる。

    正解。レーザー光でドラム(感光体)に静電気の像を描き、そこへトナーという粉を 付けて用紙へ移し、最後に熱と圧力で溶かして固定します。1ページ分をまとめて 作るため印刷が速く、大量に刷るときの1枚あたりの費用も抑えられます。

  2. イ液体のインクを微細なノズルから用紙に吹き付け、点の集まりで文字や画像を表す。

    誤り。これはインクジェットプリンターの方式です。どちらも事務や家庭で広く 使われるため混同しますが、粉のトナーを熱で定着させるのがレーザー、液体の インクを吹き付けるのがインクジェットです。後者は本体が安く写真印刷に強い 一方、大量印刷では速度で劣ります。

  3. ウインクを含ませたリボンにピンを打ち付け、用紙へインクを移して点で印字する。

    誤り。これはドットインパクトプリンターの方式です。物理的に叩くので複写式の 伝票を一度に印字できますが、動作音が大きく印字は粗くなります。レーザーには 用紙を叩く部品そのものがなく、打鍵音もしません。

  4. エ熱を加えると発色する専用の用紙を使い、加熱した素子を当てた部分を黒く変える。

    誤り。これは感熱式(サーマル)プリンターの方式です。レシートやラベルで 使われ、インクやトナーが不要な代わりに専用紙が要ります。時間がたつと熱や光で 印字が薄くなるため、長期保存する文書の印刷には向きません。

理解を深めるために

「粉を焼き付ける」か「液を吹き付ける」か

レーザープリンターは、コピー機と同じ仕組みだと考えると分かりやすくなります。

  1. レーザー光でドラムの表面に、印刷する像を静電気のパターンとして描く
  2. その部分にだけトナー(色のついた粉)が吸い付く
  3. トナーを用紙に移し、加熱したローラーで溶かして紙に定着させる

印刷直後の紙が温かいのは、最後に熱で焼き付けているからです。

インクジェットとの使い分け

方式 記録材 向いている用途
レーザープリンター 粉のトナーを熱で定着 文書を大量・高速に印刷する
インクジェットプリンター 液体インクを吹き付ける 写真や少量のカラー印刷
ドットインパクトプリンター リボンをピンで叩く 複写式の伝票
感熱式プリンター 専用紙を熱で発色させる レシート、ラベル

レーザーは本体が高めでも1枚あたりの費用が安く、まとめ刷りが速いため、 事務所の共用プリンターに使われます。インクジェットは本体が安く、 にじみの少ない写真印刷に強い代わりに、印刷速度と使い続けたときの費用で劣ります。

試験では「トナー」「定着」という語が出たらレーザープリンター、 「ノズル」「インクを吹き付ける」が出たらインクジェットプリンターと見分けられます。

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