問題 38★★★

事務所に据え置いたサーバに、防犯カメラの映像を数か月分ためておきたい。 持ち運ぶ予定はなく、同じ予算でできるだけ大きな容量を確保したい。 記録先として最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア磁気ディスクに記録するハードディスク(HD)装置

    正解。同じ金額で確保できる容量が最も大きく、数か月分の映像のように 大量のデータを置き続ける用途に向きます。据置きのサーバなら持ち運びによる 衝撃を受けず、回転部品を持つ弱点も問題になりません。

  2. イ半導体メモリを用いるSSD(フラッシュメモリ)

    誤り。SSDは読み書きが速く衝撃にも強い装置ですが、同じ容量ならハードディスク より高価です。カメラの映像を書きためるだけなら高速性が生きにくく、限られた 予算では確保できる容量が小さくなってしまいます。

  3. ウ小型のカード型の記録媒体であるSDカード

    誤り。SDカードはカメラやスマートフォンに差して持ち運ぶための媒体で、 1枚の容量は数か月分の映像には足りません。何枚も差し替える運用になり、 連続して録画し続ける記録先には向きません。

  4. エレーザー光で書き込む追記型の光学ディスク

    誤り。追記型の光学ディスクは書き換えられないため保存記録の長期保管に 向きますが、1枚の容量が小さく枚数がかさみます。古い映像を上書きしながら 録画を続ける使い方にも合いません。

理解を深めるために

「安くたくさん置ける」がハードディスクの持ち味

ハードディスク(HD)装置は、磁性体を塗った円盤を高速で回転させ、 そのすぐ上を浮かぶ磁気ヘッドで磁化の向きを読み書きする装置です。 円盤を重ねれば容量を増やせるため、1ギガバイトあたりの単価が最も安い部類に入ります。

  • 数テラバイト級の容量を、手の届く価格で用意できる
  • 何度でも上書きできるので、古い映像を消しながら録り続けられる
  • 回転部品と可動ヘッドを持つため、動作中の衝撃には弱い
  • 動く部品がある分、SSDより読み書きは遅く、音や発熱もある

弱点はどれも「動かさずに置いて使う」なら問題になりません。 だからサーバやデスクトップPCの大容量保存では今も主役です。

用途で選び分ける

記録先 向いている場面
ハードディスク(HD)装置 据置きで、大容量を安く確保したい
SSD 速さと衝撃への強さが要る。持ち歩く機器
SDカード 小型機器に差して持ち運ぶ。容量は小さい
追記型の光学ディスク 書き換えたくない記録の保管・配布

試験では「容量単価」「大容量」「据置き」が出たらハードディスク、 「高速」「衝撃に強い」「静か」が出たらSSDが答えになります。 どちらが優れているかではなく、その場面で何が重視されているかを読み取りましょう。

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