問題 47★★☆

PCの電源を入れた直後、まだOSが読み込まれていない段階で、機器の点検と OSの読み出しを行うプログラムが動き出す。このプログラムをあらかじめ 書き込んだ状態で保持している記憶装置はどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アRAM

    誤り。これは実行中のプログラムやデータを置く主記憶で、電源を切ると 内容が消えます。電源を入れた直後は空の状態なので、最初に動かすべき プログラムをここに置いておくことはできません。

  2. イキャッシュメモリ

    誤り。これはCPUと主記憶の速度差を埋めるため、よく使うデータを 一時的に持っておく高速な記憶です。動作中の性能を上げるための仕組みで、 電源を切れば内容は残らず、起動用プログラムの保管場所にはなりません。

  3. ウ補助記憶装置

    誤り。SSDやHDDのことで、OS本体やアプリケーションが保存されている のは確かにここです。ただし、その補助記憶装置からOSを探して読み出す 側のプログラムは、それより先に動き出す必要があります。

  4. エROM

    正解。ROMは電源を切っても内容が消えず、読み出して使うことを主とする 記憶です。この性質が「電源投入直後から必ずそこにある」ことを保証するため、 起動用のプログラムを保持する場所として使われます。

理解を深めるために

電源を入れた瞬間、何が動いているのか

PCの電源ボタンを押すと、メーカーのロゴが出て、数秒後にOSの画面が 現れます。この「OSが現れる前」の時間にも、実はプログラムが動いています。 接続されている装置を点検し、SSDの中からOSを探して読み込む 起動用プログラム(ファームウェア)です。

このプログラムは、電源を入れる前からすでにそこに書かれていなければ なりません。誰かが読み込んでくれるのを待つわけにはいかないからです。 その置き場所がROMです。

ROMが「読み出し中心」である理由

ROMは read only memory の頭文字で、読み出して使うことを主とする記憶です。

  • 電源を切っても内容が消えない(不揮発性)
  • 書き換えを前提としないので、内容が勝手に失われない
  • 機器の起動用プログラムや、家電・IoT機器の制御プログラムを保持する

現在のPCやスマートフォンでは、修正版を配布できるよう書き換え可能な フラッシュメモリ型が使われますが、「電源を切っても消えない読み出し用の記憶」 という位置づけは変わりません。

記憶装置の役割の違い

記憶装置 電源を切ると 主な役割
ROM 消えない 起動用など固定のプログラムの保持
RAM 消える 実行中のプログラムとデータの置き場
キャッシュメモリ 消える CPUと主記憶の速度差を埋める
補助記憶装置 消えない OS・アプリ・ファイルの保管

試験では「電源を切っても消えない」だけでなく、 何が入っているか(起動用プログラムか、利用者のファイルか)で ROMと補助記憶装置を見分けます。

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