正解:イ
各選択肢の解説
ア内部の円盤とヘッドが動き続けるため、部品の摩耗で故障しやすくなる。
誤り。これはハードディスク(HD)装置の注意点です。HDDは円盤を回転させ、 ヘッドを動かして読み書きするため機械的な摩耗があります。 SSDには動く部品がないので、この理由は当てはまりません。
イ記憶する素子の書換え回数に上限があり、書込みを繰り返すと劣化する。
正解。フラッシュメモリは書換えのたびに素子が少しずつ傷み、 回数に上限があります。常に書き続ける録画用途では寿命に直結するため、 書込み量に余裕のある製品を選ぶ必要があります。
ウ電源が切れると記憶した内容が消えるため、停電で録画が失われる。
誤り。電源が切れると内容が消えるのは、主記憶に使うRAMの性質です。 フラッシュメモリは電源を切っても内容を保つ不揮発性のメモリで、 だからこそSSDやSDカードが補助記憶として使えます。
エ磁気を使って記録するため、強い磁石に近づけると内容が壊れやすい。
誤り。磁気で記録するのはハードディスク(HD)装置や磁気テープです。 フラッシュメモリは電荷をためて記録するため、磁気の影響は受けにくく、 注意点を取り違えています。
理解を深めるために
書けば書くほど少しずつすり減る記憶素子
フラッシュメモリは、小さな部屋(セル)に電気(電荷)を閉じ込めてデータを記録します。 電源を切っても電荷が残るので、内容は消えません。SSD、SDカード、USBメモリは どれもこのフラッシュメモリを使っています。
ただし、書き換えるたびにセルを電気で強く押し込むため、素子が少しずつ傷みます。 書換え回数に上限があるのが、フラッシュメモリの代表的な弱点です。
なぜ録画装置で問題になるのか
- 普段使いのPCでは、書込みは作業したときだけで、上限に届くことはまれ
- 監視カメラの録画は昼夜を問わず書き続けるため、書換えの回数が積み上がる
- SSD側も、書込みを特定のセルに偏らせない工夫で寿命を延ばしているが、 書き込める総量には製品ごとの目安がある
このため、常時書き込む用途では、書込み量の上限に余裕のある製品を選ぶことが大切です。 読み出すだけなら素子はほとんど傷まないので、読む回数を気にする必要はありません。
混同しやすいものとの違い
| 記憶装置・素子 | 記録のしかた | 主な注意点 |
|---|---|---|
| フラッシュメモリ(SSD) | 電荷をためる | 書換え回数に上限がある |
| ハードディスク(HD)装置 | 回転する円盤を磁化する | 動く部品の摩耗と衝撃 |
| RAM | 電荷を保つ(電源が必要) | 電源を切ると消える |
「動く部品がない」はSSDの長所、「書換え回数の上限」はSSDの弱点です。 HDDの弱点(摩耗・衝撃)やRAMの性質(揮発性)と取り違えないようにしましょう。