正解:ア
各選択肢の解説
ア液晶の背面から照らす光源(バックライト)が点灯していない。
正解。液晶は自ら光らず、背面の光を通したり遮ったりして絵を作ります。 外から光を当てると絵が見えるのは、液晶は正常に動いていて、 照らす光だけが失われているからです。
イ画素ごとの発光する素子が劣化して、自ら光れなくなっている。
誤り。画素そのものが光るのは有機ELディスプレイの仕組みです。 液晶ディスプレイの画素は光らないので、この原因は起こりません。 「自分で光るか、後ろから照らすか」が両者の違いです。
ウPC本体から画面へ、表示する映像の信号が送られていない。
誤り。映像の信号が届いていなければ、液晶は絵を作れません。 照らしてデスクトップが見えたということは、信号は届いていて、 液晶もそのとおりに明暗を作れていることを示しています。
エ液晶が電圧に応じて光を通したり遮ったりできなくなっている。
誤り。液晶が光を制御できなくなれば、外から照らしても絵は浮かびません。 デスクトップがうっすら見えたのは、液晶が画素ごとに光を通す・遮るという 働きを続けている証拠です。
理解を深めるために
液晶は「影絵のスクリーン」、バックライトは「後ろの電球」
液晶ディスプレイは、影絵に似た仕組みで表示しています。
- 背面のバックライトが、画面全体を後ろから照らす
- 手前の液晶が、電圧に応じて画素ごとに光を通したり遮ったりする
液晶自体は光りません。後ろの電球が消えると、スクリーン上の絵は残っていても 暗くて見えなくなります。懐中電灯で照らすと絵がうっすら見えるのはこのためです。
なぜ照らすと原因が絞り込めるのか
表示までの流れを順にたどると、どこで止まっているかが分かります。
- PC本体が映像の信号を送る
- 液晶が信号どおりに画素ごとの明暗を作る
- バックライトの光が液晶を通って目に届く
外から照らして絵が見えたなら、1と2は正常に動いています。 残るのは3、つまり照らす光源の側です。
一方、有機ELディスプレイは画素自体が光るので、バックライトがありません。 同じ「画面が暗い」でも、原因の考え方が変わります。
混同しやすいものとの違い
| 原因の候補 | 外から照らしたときの見え方 |
|---|---|
| バックライトの消灯 | 絵がうっすら見える |
| 映像信号が届いていない | 何も映らない |
| 液晶が光を制御できない | 何も映らない(絵にならない) |
| 発光素子の劣化 | 有機ELの話で、液晶には当てはまらない |
試験では「液晶は自ら発光せず、バックライトが必要」という性質が問われます。 有機ELの「自ら発光する」との対比で押さえておきましょう。