問題 57★★★

液晶ディスプレイを使ったノートPCの画面が、電源は入っているのに真っ暗になった。 懐中電灯で画面を照らしたところ、デスクトップの表示がうっすらと見えた。 原因として、最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア液晶の背面から照らす光源(バックライト)が点灯していない。

    正解。液晶は自ら光らず、背面の光を通したり遮ったりして絵を作ります。 外から光を当てると絵が見えるのは、液晶は正常に動いていて、 照らす光だけが失われているからです。

  2. イ画素ごとの発光する素子が劣化して、自ら光れなくなっている。

    誤り。画素そのものが光るのは有機ELディスプレイの仕組みです。 液晶ディスプレイの画素は光らないので、この原因は起こりません。 「自分で光るか、後ろから照らすか」が両者の違いです。

  3. ウPC本体から画面へ、表示する映像の信号が送られていない。

    誤り。映像の信号が届いていなければ、液晶は絵を作れません。 照らしてデスクトップが見えたということは、信号は届いていて、 液晶もそのとおりに明暗を作れていることを示しています。

  4. エ液晶が電圧に応じて光を通したり遮ったりできなくなっている。

    誤り。液晶が光を制御できなくなれば、外から照らしても絵は浮かびません。 デスクトップがうっすら見えたのは、液晶が画素ごとに光を通す・遮るという 働きを続けている証拠です。

理解を深めるために

液晶は「影絵のスクリーン」、バックライトは「後ろの電球」

液晶ディスプレイは、影絵に似た仕組みで表示しています。

  • 背面のバックライトが、画面全体を後ろから照らす
  • 手前の液晶が、電圧に応じて画素ごとに光を通したり遮ったりする

液晶自体は光りません。後ろの電球が消えると、スクリーン上の絵は残っていても 暗くて見えなくなります。懐中電灯で照らすと絵がうっすら見えるのはこのためです。

なぜ照らすと原因が絞り込めるのか

表示までの流れを順にたどると、どこで止まっているかが分かります。

  1. PC本体が映像の信号を送る
  2. 液晶が信号どおりに画素ごとの明暗を作る
  3. バックライトの光が液晶を通って目に届く

外から照らして絵が見えたなら、1と2は正常に動いています。 残るのは3、つまり照らす光源の側です。

一方、有機ELディスプレイは画素自体が光るので、バックライトがありません。 同じ「画面が暗い」でも、原因の考え方が変わります。

混同しやすいものとの違い

原因の候補 外から照らしたときの見え方
バックライトの消灯 絵がうっすら見える
映像信号が届いていない 何も映らない
液晶が光を制御できない 何も映らない(絵にならない)
発光素子の劣化 有機ELの話で、液晶には当てはまらない

試験では「液晶は自ら発光せず、バックライトが必要」という性質が問われます。 有機ELの「自ら発光する」との対比で押さえておきましょう。

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