問題 32★★☆

家電量販店のC店では、客が売場で掃除機を手に取って重さや音を確かめ、店員の説明も 聞いたうえで、その場でスマートフォンを使って価格を比べ、より安い通販サイトで 購入する例が増えている。この客の行動を表す用語として、最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. アショールーミング

    正解。実店舗を商品の展示場(ショールーム)のように使って実物を確かめ、 購入はネットで行う行動です。確かめる場と買う場が分かれています。

  2. イウェブルーミング

    誤り。ウェブルーミングはショールーミングと逆向きで、ネットで商品を調べて比べてから 実店舗で購入する行動です。店とネットを行き来する点は同じですが、C店の客は 店で確かめてネットで買っているので、向きが反対です。

  3. ウO2O(Online to Offline)

    誤り。O2Oは、ネット上のクーポン配布などで顧客を実店舗へ呼び込む企業側の施策です。 顧客の行動そのものを指す言葉ではありません。また、向きもネットから店への誘導で、 C店の客が店からネットへ流れていく動きとは逆です。

  4. エオムニチャネル

    誤り。オムニチャネルは、店舗や通販サイトなどの販売経路の在庫や顧客情報を統合し、 どこでも同じように買えるようにする企業側の戦略です。ショールーミングへの対策として 取り組まれることはありますが、客の行動を表す用語ではありません。

理解を深めるために

店は「見る場所」、買うのはネット

スマートフォンが手元にあれば、売場に立ったまま同じ商品の価格をすぐに比べられます。 実物を触って確かめるのは店で、買うのは安い通販サイトで。店を展示場(ショールーム)の ように使うこの行動がショールーミングです。

なぜこの行動が増えたのか

  • スマートフォンで、いつでもどこでも価格や口コミを調べられるようになった
  • 通販サイトは店舗の家賃や人件費がかからない分、安く売りやすい
  • それでも重さ・音・手触りなどは、実物を見ないと分からない

顧客は、店とネットのどちらか一方ではなく、それぞれの得意なところを使い分けて 行き来するようになりました。店側から見ると、説明や展示に手間をかけても、売上は 他社の通販サイトに流れてしまいます。そこで、ネットと店の在庫や価格、会員情報を つなげて、自社のどこかで買ってもらう工夫が進んでいます。

混同しやすいものとの違い

用語 主語 向き・中身
ショールーミング 顧客 店で確かめ、ネットで買う
ウェブルーミング 顧客 ネットで調べ、店で買う
O2O 企業 ネットから店へ顧客を呼び込む施策
オムニチャネル 企業 すべての販売経路を統合する戦略

見分けるときは、まず主語が顧客か企業かを見ます。顧客の行動なら、 次にどこで確かめてどこで買うかの向きで、ショールーミングとウェブルーミングを切り分けます。

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