問題 1★★☆

「自社が顧客の個人情報を大量に漏えいした」という事実無根の投稿がSNSで広がった。 次のa、bが流した情報を、誤情報・偽情報・悪意ある情報に分類したときの組合せとして 最も適切なものはどれか。 a 自社の評判を落とす目的で、架空の社内文書の画像を添えて最初に投稿した者 b 投稿を本物と信じ、取引先に注意を促そうと善意で転送した自社の従業員

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アa:悪意ある情報 b:誤情報

    誤り。aに害意があるのは確かですが、悪意ある情報(マルインフォメーション)は 内容が事実である情報を害のために使うものです。漏えいは事実無根で、 架空の文書まで作っているので、内容が虚偽のaは偽情報にあたります。

  2. イa:偽情報 b:偽情報

    誤り。内容はaと同じでも、bは本物と信じて善意で転送しています。 偽情報(ディスインフォメーション)は、虚偽と知りながら害を与える意図で 流すものです。同じ投稿でも、流した人の意図で分類が変わります。

  3. ウa:偽情報 b:誤情報

    正解。虚偽と知りながら害を与える目的で作って流したaは偽情報、 虚偽と気づかずに害意なく広げたbは誤情報(ミスインフォメーション)です。

  4. エa:偽情報 b:悪意ある情報

    誤り。aは合っていますが、bは内容が虚偽で、害を与える意図もありません。 悪意ある情報は「内容は事実、目的は加害」の組合せで、bはどちらの条件にも 当てはまりません。真偽と意図の2つを順に確かめると外しません。

理解を深めるために

同じ投稿でも、流した人の意図で呼び名が変わる

うわさ話を作った人と、それを信じて「気をつけて」と伝えた人を、同じ扱いにはしません。 誤情報・偽情報・悪意ある情報も同じで、内容が本当かどうかと、害を与える意図があるかの 2つの軸で分けます。内容が同じ投稿でも、流した人ごとに分類が変わりうるのがこの問題の要点です。

なぜそう分類するのか

3つの区別は、内容の真偽と流す側の意図の組合せで整理できます。

  • 誤情報(ミスインフォメーション): 内容は虚偽だが、害を与える意図はない
  • 偽情報(ディスインフォメーション): 内容は虚偽で、害を与える意図をもって流す
  • 悪意ある情報(マルインフォメーション): 内容は事実だが、害を与える目的で使う

aは漏えいが事実無根と分かっていて、架空の文書まで作って評判を落とそうとしています。 虚偽かつ害意ありなので偽情報です。bは同じ内容を広げていますが、本物と信じたうえで、 取引先を守ろうとして転送しています。虚偽だが害意なしなので誤情報です。

この区別は、対応の仕方にも関わります。善意で転送した従業員は攻撃者ではなく、 訂正の周知と、転送する前に一次情報で確かめる習慣づけ(ファクトチェック)が対応の中心になります。

混同しやすいものとの違い

分類 内容の真偽 害を与える意図
偽情報(ディスインフォメーション) 虚偽 あり
誤情報(ミスインフォメーション) 虚偽 なし
悪意ある情報(マルインフォメーション) 事実 あり

試験では、まず内容が事実かどうかで悪意ある情報を切り分け、次に流した人の意図で 偽情報と誤情報を分けると、組合せを取り違えません。

次の問題へ