正解:ウ
各選択肢の解説
ア元の投稿が削除されたので、転載された画像もやがて見られなくなるとして経過を見る。
誤り。転載された画像は、転載した人のアカウントに別の複製として保存されています。 元の投稿を消しても連動して消えることはありません。消えずに残り続けるのが デジタルタトゥーと呼ばれる理由で、待っていても状況は変わりません。
イ会社の公式アカウントから、転載した各アカウントへ削除を求める返信を公開で送る。
誤り。公開の場で削除を求めると、かえって注目を集め、画像を探して保存する人を増やしかねません。 削除の要請は、サービスの運営者への申出や相手への個別の連絡など、 拡散を広げない経路で行います。
ウ投稿の削除で終わりとせず、転載の状況を調べ、各サービスの運営者に削除を申し出る。
正解。削除後も複製は残るので、どこに残っているかを調べ、 転載先のサービスの運営者に削除を申し出て、残る範囲を減らします。
エ検索エンジンに検索結果からの削除を申し立て、転載先のページそのものを削除してもらう。
誤り。検索エンジンへの申立てで消せるのは検索結果への表示で、転載先のページ自体は残ります。 URLを知っている人やSNSの中では見られ続けます。検索結果の削除は補助として使い、 ページを管理するサービスの運営者にも申し出ます。
理解を深めるために
元の投稿を消しても、複製は消えない
紙に書いた落書きなら消しゴムで消せますが、コピー機で複製された紙は手元に戻りません。 SNSの投稿も、転載やスクリーンショットで複製された時点で、投稿者の手を離れます。 このように、一度公開した情報が削除後もネット上に残り続ける状態を デジタルタトゥーといいます。
なぜ転載先への対応が要るのか
元の投稿の削除は、新たに見られる経路を1つ減らすだけです。 すでに複製された画像は、転載した人のアカウントにそれぞれ保存されています。 担当者としては次のように進めます。
- 転載・保存されている場所を調べ、どこまで広がったかを把握する
- 各サービスの運営者に、規約や申出の窓口に沿って削除を申し出る
- 顧客名が写っているので、影響を受ける顧客への対応を社内で判断する
- 再発防止として、業務の場所で撮った写真を私用SNSに載せない規則と教育を見直す
大規模なSNSの運営者には、情報流通プラットフォーム対処法(旧プロバイダ責任制限法)により、 権利侵害の申出への対応を迅速にすることが求められています。 ただし、すべての複製を消し切れる保証はありません。投稿する前に止めることが最大の対策です。
混同しやすいものとの違い
| 対応 | 転載された画像 |
|---|---|
| 運営者に削除を申し出る | ページそのものの削除を求められる |
| 元の投稿の削除だけ | 残ったまま |
| 公開の場で削除を要求 | 注目を集めて広がりかねない |
| 検索結果からの削除(忘れられる権利) | 検索に出なくなるだけで、ページは残る |
試験では、消す対象が「元の投稿」「検索結果」「複製が置かれたページ」のどれなのかで見分けます。