正解:エ
各選択肢の解説
アアプリの「あなたへのおすすめ」の上位記事を、毎朝決まった時間に欠かさず確認する。
誤り。確認の回数を増やしても、表示される記事を選んでいるのは同じアルゴリズムです。 見落としの原因は見る頻度ではなく、履歴に合わない記事が表示されないことにあるので、 何度見ても別の手口の記事は上位に出てきません。
イ関心のある記事をさらに多く読み、アプリがBさんに合う記事を選ぶ精度を高める。
誤り。読めば読むほど履歴が偏り、アプリは同じ話題をさらに優先して表示します。 「精度が高まる」ことは、関心の外の情報から一層隔てられることでもあり、 フィルターバブルを強める方向の行動です。
ウフィルタリングの機能で、業務に関係の薄い分野の記事が表示されないように遮断する。
誤り。フィルタリングは決めた基準で表示を遮断する仕組みで、見る範囲を広げる対策では ありません。何が「関係の薄い分野」かを今の関心で決めれば、見落としは増えます。 名前は似ていますが、絞るのが利用者の設定か、アルゴリズムかが違います。
エアプリの表示に頼らず、IPAやJPCERT/CCが出す注意喚起を定期的に直接確認する。
正解。公的機関の注意喚起は、読む人の履歴によって中身が変わりません。 アルゴリズムを通さない情報源を持つことで、フィルターバブルの外の情報に届きます。
理解を深めるために
見落としの原因は、アプリが選んで見せていること
自分の好みを覚えた店員が、好きな品だけを店先に並べてくれる店を想像してください。 便利ですが、新しく入荷した品は奥にしまわれたまま、自分では気づけません。 閲覧履歴から表示を選ぶアプリで、関心の外の情報から隔てられるのがフィルターバブルです。
Bさんの場面では、ランサムウェアの記事を読んだ履歴をもとに、アプリがその話題を優先して表示しました。 Bさんが自分で別の手口の記事を避けたわけではないのが、この見落としの特徴です。
なぜアルゴリズムを通さない情報源なのか
- 脅威の情報は「関心」と関係なく要る: 担当者にとって重要なのは、自分が読みたい記事ではなく、 今まさに増えている手口。履歴に合わせた選別とは目的がずれている
- 表示の選び方は利用者からは見えない: 何が出ていないかは、出ていない以上わからない。 アプリの中で工夫しても限界がある
- 公的機関の注意喚起は全員に同じ内容: IPAやJPCERT/CCの注意喚起は、読む人によって中身が 変わらない。定期的に直接確認する先として決めておけば、アプリの偏りを補える
混同しやすいものとの違い
| 用語・行動 | 何が情報を絞っているか |
|---|---|
| フィルターバブル | アルゴリズムが閲覧履歴から表示を選ぶ |
| エコーチェンバー | 自分で選んだ同じ考えの相手の間で、意見が反響する |
| フィルタリング | 利用者や管理者が決めた基準で、表示を遮断する |
| おすすめの確認回数を増やす | 選んでいる仕組みは同じなので、偏りは変わらない |
試験では、フィルターバブルへの対策を問われたら「アプリの中での工夫」ではなく 「アルゴリズムを通らない情報源を持つ」選択肢を選びます。