問題 11★★☆

家具メーカーのA社は、次年度の戦略を立てる前にSWOT分析で現状を整理することにした。 A社が挙げた次の項目のうち、「脅威」に分類されるものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア自社の配送網が同業他社より整っており、短納期で届けられる

    誤り。これは「強み」に当たります。配送網は自社が持っている資源で、 自社の判断で広げたり縮めたりできるため内部要因です。 内部要因のうち、有利に働くものが強みです。

  2. イ競合他社が主力商品と同等の製品を大幅に値下げして販売し始めた

    正解。他社の値下げはA社の外で起きた出来事で、自社の努力では止められません。 外部要因のうち不利に働くものが「脅威」です。 自社で動かせるかどうかが、内部要因と外部要因の境目になります。

  3. ウベテラン技術者の退職が続き、加工技術の継承が追い付いていない

    誤り。これは「弱み」に当たります。技術の継承は自社の体制の問題で、 採用や教育で手を打てるため内部要因です。 内部要因のうち、不利に働くものが弱みです。

  4. エ在宅勤務の定着によって、家庭向けの作業机の需要が伸びている

    誤り。これは「機会」に当たります。世の中の働き方の変化はA社の外側の 動きなので外部要因ですが、売上を伸ばす追い風になります。 外部要因のうち有利に働くものが機会です。

理解を深めるために

自分のことか、まわりのことか

試合前のノートを思い浮かべてください。 「自分の調子」と「相手チームや天候」を同じ欄に混ぜて書くと、対策が立てられません。 SWOT分析も同じで、自社の内側の話と、自社の外で起きている話を分けて書き出すのが 最初の仕事です。

四つの枠の分け方

二つの軸を掛け合わせて四つの枠にします。

  • 内部か外部か — 自社の判断で変えられるものが内部、変えられないものが外部
  • 有利に働くか、不利に働くか
区分 有利 不利
内部要因 強み(Strength) 弱み(Weakness)
外部要因 機会(Opportunity) 脅威(Threat)

競合の値下げ、法改正、為替の変動、人口の減少は、どれも自社では動かせないので外部です。 同じ法改正でも、自社に有利なら機会、不利なら脅威に置きます。

整理したあとに使う

四つ並べただけでは戦略になりません。 強みで機会をつかむ、弱みが脅威と重なるところを先に手当てする、 といった組み合わせで打ち手を決めていきます。

試験では項目が四つ並び、どの枠に入るかを問われます。 まず「これは自社の内側の話か」を判断し、次に有利か不利かを見る順で考えると迷いません。

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