正解:ウ
各選択肢の解説
アブルーオーシャン戦略
誤り。これは競争相手のいない新しい市場そのものを生み出す考え方です。 競争を避ける点は似ていますが、C社は既存の部品市場の内側にいます。 市場を新たに作るのか、既存市場の隙間に入るのかで区別します。
イコストリーダーシップ戦略
誤り。生産規模を生かして他社より低い原価を実現し、価格で優位に立つ戦略です。 量産で有利な大手が取る戦い方で、 価格では勝てないと判断したC社の方針とは逆向きです。
ウニッチ戦略
正解。既存の市場の中から、規模が小さく大手が参入しにくい領域を選び、 そこに資源を集中して優位を保つ考え方です。 C社は市場を新しく作ったのではなく、既存市場の一部に絞り込んでいます。
エ差別化戦略
誤り。同じ市場の中で機能や品質、ブランドに違いを打ち出し、 価格以外の理由で選ばれる戦略です。広い市場を相手にする点が違い、 狙う範囲を小さく絞り込むのがニッチ戦略です。
理解を深めるために
隙間に入るか、海を新しく開くか
競争の避け方には二通りあります。 すでにある市場の中で、大手が来ない小さな区画を選んで居座るのがニッチ戦略。 そもそも競争相手がいない市場を自分で作り出すのがブルーオーシャン戦略です。
C社は産業用ゴム部品という既存市場の中にいます。 需要が年に数百個では大手の生産設備では採算が合わず、結果として競争相手が少ない。 市場を作ったのではなく、市場の中で場所を選んだのだと読み取れます。
小さく絞ることが強さになる
- 数量が出ないため、大手は設備や販路を投じにくい
- 小口で個別性の高い注文に応え続けると技術と実績がたまり、後から入る企業が追い付きにくい
- 経営資源が限られる中小企業でも首位を取れる
一方のブルーオーシャン戦略は、既存の競争軸から離れ、 これまで顧客でなかった人にも届く新しい価値を組み立てて需要そのものを生みます。 競争が激しい既存市場をレッドオーシャンと呼び、その対として使われる言葉です。
混同しやすい戦略との違い
| 戦略 | 考え方 |
|---|---|
| ニッチ戦略 | 既存市場の小さな領域に特化する |
| ブルーオーシャン戦略 | 競争のない新しい市場を生み出す |
| コストリーダーシップ戦略 | 低い原価を武器に価格で優位に立つ |
| 差別化戦略 | 価格以外の価値で他社と違いを付ける |
試験では「大手が手を出さない規模の市場」「特定の分野に特化」と書かれていればニッチ戦略、 「これまでなかった市場」「新しい顧客層を生み出す」ならブルーオーシャン戦略です。