正解:イ
各選択肢の解説
アデータサイエンティスト
誤り。データを収集・解析し、AIなどデータ活用の仕組みを設計・実装・運用する 役割です。変革の材料となる分析を担いますが、目的を定めて関係者を束ね、 取組み全体を引っ張る立場ではありません。
イビジネスアーキテクト
正解。変革で実現したい目的を定め、ビジネスモデルや業務プロセスを設計し、 関係者を調整しながら成果まで導く役割です。ほかの類型を巻き込む まとめ役にあたります。
ウデザイナー
誤り。顧客や利用者の視点から製品・サービスのあり方や顧客との接点を設計する 役割です。「設計」という言葉が共通するので紛らわしいですが、対象は ビジネス全体ではなく、利用者が触れる製品・サービスの体験です。
エソフトウェアエンジニア
誤り。デジタル技術を使った製品・サービスを提供するためのシステムや ソフトウェアを設計・実装・運用する役割です。変革を形にする実働を担いますが、 目的の設定や全体の牽引は役割に含まれません。
理解を深めるために
映画づくりにたとえると
DXの取組みを映画づくりにたとえると、ビジネスアーキテクトはプロデューサーです。 何のための作品かを決め、脚本家・美術・撮影といった専門家を集めて調整し、 公開して成果が出るまで責任を持ちます。カメラを回すのは別の専門家です。
DSSの2つの柱と6つの人材類型
デジタルスキル標準(DSS)は、経済産業省とIPAが示すDXのためのスキルの枠組みで、 2つの標準からなります。
- DXリテラシー標準…全てのビジネスパーソンが身につけるべき基礎
- DX推進スキル標準…DXを推進する専門人材の役割とスキル
DX推進スキル標準では、主な人材を6つの「人材類型」に分けています。 どの類型も単独では成果を出せず、互いに連携することが前提 とされ、 その連携の中心に立つのがビジネスアーキテクトです。
6つの人材類型の違い
| 人材類型 | 担う役割 |
|---|---|
| ビジネスアーキテクト | 目的を定め、関係者を調整して成果まで牽引する |
| デザイナー | 顧客・利用者の視点で製品・サービスと接点を設計する |
| データサイエンティスト | データを収集・解析し、活用の仕組みを作る |
| データマネジメント | データを活用できる状態に整え、管理・運用する |
| ソフトウェアエンジニア | システムやソフトウェアを設計・実装・運用する |
| サイバーセキュリティ | デジタル環境のセキュリティリスクを抑える対策を担う |
試験では「目的の設定」「関係者の調整」「一貫して推進」といった言葉が出たら ビジネスアーキテクト、と結び付けて読みます。デザイナーとの区別は、設計する対象が 事業全体か、利用者が触れる製品・サービスかで判断します。