問題 41★★☆

デジタルスキル標準(DSS)のDX推進スキル標準が定める人材類型のうち、 事業や業務の変革の目的を定め、関係者を取りまとめながら、構想から成果の 創出まで全体を牽引する役割を担うものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. アデータサイエンティスト

    誤り。データを収集・解析し、AIなどデータ活用の仕組みを設計・実装・運用する 役割です。変革の材料となる分析を担いますが、目的を定めて関係者を束ね、 取組み全体を引っ張る立場ではありません。

  2. イビジネスアーキテクト

    正解。変革で実現したい目的を定め、ビジネスモデルや業務プロセスを設計し、 関係者を調整しながら成果まで導く役割です。ほかの類型を巻き込む まとめ役にあたります。

  3. ウデザイナー

    誤り。顧客や利用者の視点から製品・サービスのあり方や顧客との接点を設計する 役割です。「設計」という言葉が共通するので紛らわしいですが、対象は ビジネス全体ではなく、利用者が触れる製品・サービスの体験です。

  4. エソフトウェアエンジニア

    誤り。デジタル技術を使った製品・サービスを提供するためのシステムや ソフトウェアを設計・実装・運用する役割です。変革を形にする実働を担いますが、 目的の設定や全体の牽引は役割に含まれません。

理解を深めるために

映画づくりにたとえると

DXの取組みを映画づくりにたとえると、ビジネスアーキテクトはプロデューサーです。 何のための作品かを決め、脚本家・美術・撮影といった専門家を集めて調整し、 公開して成果が出るまで責任を持ちます。カメラを回すのは別の専門家です。

DSSの2つの柱と6つの人材類型

デジタルスキル標準(DSS)は、経済産業省とIPAが示すDXのためのスキルの枠組みで、 2つの標準からなります。

  • DXリテラシー標準…全てのビジネスパーソンが身につけるべき基礎
  • DX推進スキル標準…DXを推進する専門人材の役割とスキル

DX推進スキル標準では、主な人材を6つの「人材類型」に分けています。 どの類型も単独では成果を出せず、互いに連携することが前提 とされ、 その連携の中心に立つのがビジネスアーキテクトです。

6つの人材類型の違い

人材類型 担う役割
ビジネスアーキテクト 目的を定め、関係者を調整して成果まで牽引する
デザイナー 顧客・利用者の視点で製品・サービスと接点を設計する
データサイエンティスト データを収集・解析し、活用の仕組みを作る
データマネジメント データを活用できる状態に整え、管理・運用する
ソフトウェアエンジニア システムやソフトウェアを設計・実装・運用する
サイバーセキュリティ デジタル環境のセキュリティリスクを抑える対策を担う

試験では「目的の設定」「関係者の調整」「一貫して推進」といった言葉が出たら ビジネスアーキテクト、と結び付けて読みます。デザイナーとの区別は、設計する対象が 事業全体か、利用者が触れる製品・サービスかで判断します。

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