問題 44★☆☆

情報システムの開発を外部に委託するため、発注者が提案依頼書(RFP)を作成して 複数のベンダに送付する。RFPに記載する内容として、最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アベンダが提案するシステムの構成、開発体制、作業スケジュール。

    誤り。これは提案書に書かれる内容です。RFPを受け取ったベンダが、 「自社ならこう実現する」と答える側の文書です。依頼する側が書くのか、 それに応える側が書くのかで区別してください。

  2. イ作業項目ごとの金額の内訳と合計額、見積の有効期限。

    誤り。これは見積書に書かれる内容です。見積書もベンダが作成して発注者に 提出します。RFPは費用を示す文書ではなく、提案と見積りを求めるための 条件を示す文書です。

  3. ウ要件を固める前に、各社の製品情報や技術動向の提供を求める事項。

    誤り。これは情報提供依頼書(RFI)の内容です。RFIも発注者が出す文書ですが、 要件を検討するための材料集めが目的で、RFPより前の段階で使います。 情報を集めるのか、具体的な提案を求めるのかで切り分けます。

  4. エシステムの概要と要件、納期や契約条件、提案書の評価の観点。

    正解。RFPは発注者が「何を、いつまでに、どんな条件で」実現したいかを示し、 提案を依頼する文書です。各社が同じ条件で提案するので、比べやすくなります。

理解を深めるために

RFPは「出題用紙」、提案書は「答案」

リフォームを複数の業者に頼むとき、「キッチンを広くしたい、予算はこのくらい、 工事は3月まで」と条件を紙にまとめて渡せば、各社の提案を同じ土俵で比べられます。 この「条件をまとめた紙」にあたるのが**提案依頼書(RFP)**です。

RFPに書くこと

  • 調達の目的と、対象となるシステムの概要
  • 求める機能や性能などの要件
  • 納期、契約形態、予算の考え方などの調達条件
  • 提案書の提出方法・期限と、提案を評価する観点

評価の観点まで先に示しておくのがポイントです。ベンダは何が重視されるかを 知ったうえで提案でき、発注者は選定の理由を説明しやすくなります。

混同しやすいものとの違い

文書 作成する側 中身
情報提供依頼書(RFI) 発注者 要件検討のための製品情報・技術動向の依頼
提案依頼書(RFP) 発注者 要件・調達条件・評価の観点を示し提案を依頼
提案書 ベンダ システム構成・体制・スケジュールの提案
見積書 ベンダ 費用の内訳と合計額

試験では、記載内容から「依頼する側の文書か、応える側の文書か」を 見抜けるかが問われます。

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