正解:エ
各選択肢の解説
アベンダが提案するシステムの構成、開発体制、作業スケジュール。
誤り。これは提案書に書かれる内容です。RFPを受け取ったベンダが、 「自社ならこう実現する」と答える側の文書です。依頼する側が書くのか、 それに応える側が書くのかで区別してください。
イ作業項目ごとの金額の内訳と合計額、見積の有効期限。
誤り。これは見積書に書かれる内容です。見積書もベンダが作成して発注者に 提出します。RFPは費用を示す文書ではなく、提案と見積りを求めるための 条件を示す文書です。
ウ要件を固める前に、各社の製品情報や技術動向の提供を求める事項。
誤り。これは情報提供依頼書(RFI)の内容です。RFIも発注者が出す文書ですが、 要件を検討するための材料集めが目的で、RFPより前の段階で使います。 情報を集めるのか、具体的な提案を求めるのかで切り分けます。
エシステムの概要と要件、納期や契約条件、提案書の評価の観点。
正解。RFPは発注者が「何を、いつまでに、どんな条件で」実現したいかを示し、 提案を依頼する文書です。各社が同じ条件で提案するので、比べやすくなります。
理解を深めるために
RFPは「出題用紙」、提案書は「答案」
リフォームを複数の業者に頼むとき、「キッチンを広くしたい、予算はこのくらい、 工事は3月まで」と条件を紙にまとめて渡せば、各社の提案を同じ土俵で比べられます。 この「条件をまとめた紙」にあたるのが**提案依頼書(RFP)**です。
RFPに書くこと
- 調達の目的と、対象となるシステムの概要
- 求める機能や性能などの要件
- 納期、契約形態、予算の考え方などの調達条件
- 提案書の提出方法・期限と、提案を評価する観点
評価の観点まで先に示しておくのがポイントです。ベンダは何が重視されるかを 知ったうえで提案でき、発注者は選定の理由を説明しやすくなります。
混同しやすいものとの違い
| 文書 | 作成する側 | 中身 |
|---|---|---|
| 情報提供依頼書(RFI) | 発注者 | 要件検討のための製品情報・技術動向の依頼 |
| 提案依頼書(RFP) | 発注者 | 要件・調達条件・評価の観点を示し提案を依頼 |
| 提案書 | ベンダ | システム構成・体制・スケジュールの提案 |
| 見積書 | ベンダ | 費用の内訳と合計額 |
試験では、記載内容から「依頼する側の文書か、応える側の文書か」を 見抜けるかが問われます。