問題 45★★★

B社は販売管理システムの開発委託先を決めるため、RFPを3社に送付し、 各社から提案書と見積書を受け取った。B社が次に行うこととして、 最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. アRFPで示した評価の観点に沿って提案内容と金額を比べ、委託先を選ぶ。

    正解。提案書と見積書がそろったら、事前に示した基準で評価して委託先を 選定し、契約に進みます。同じ条件で集めた提案なので、同じ物差しで 比べることで選定の理由も説明できます。

  2. イ見積金額が最も低い会社に決め、提案書の内容は契約後に確認する。

    誤り。価格だけで選ぶと、要件を満たさない提案や体制の弱い提案を 選んでしまうおそれがあります。提案書は契約前に評価するために 受け取るものです。安さは評価の観点の一つにすぎません。

  3. ウ各社にRFIを送り、製品情報や技術動向の提供を改めて依頼する。

    誤り。RFIは要件を固める前に情報を集めるための文書で、RFPより前の段階で 使います。提案書まで受け取った段階で送るのは順序が逆です。 情報集めから提案依頼へ、という流れで覚えてください。

  4. エ提案内容を見ながら、システム化の対象範囲と期待効果を初めて決める。

    誤り。対象範囲や期待効果はシステム化計画で決めておき、それをRFPに 反映させるものです。提案を見てから決めるのでは、何を基準に提案を 評価するのかが定まりません。

理解を深めるために

答案がそろったら、採点基準で採点する

試験の答案を集めたあと、採点基準を決め直したり、字のきれいさだけで点を つけたりはしません。事前に決めた基準で全員を同じように採点します。 調達も同じで、RFPという出題用紙に対して各社の提案書と見積書という 答案がそろったら、RFPで示した評価の観点で採点し、委託先を選びます。

調達の流れのどこにいるか

  1. システム化計画で対象範囲・期待効果・予算を決める
  2. 必要に応じてRFIで各社から情報を集める
  3. RFPを作成し、複数のベンダに送付する
  4. ベンダが提案書と見積書を提出する
  5. 評価の観点に沿って提案と金額を評価し、委託先を選定する
  6. 契約を結ぶ

問題文の場面は4が終わったところなので、次は5です。価格は評価に含めますが、 価格だけで決めないことが要点です。

混同しやすいものとの違い

行動 段階 この場面で適切か
評価の観点で提案と金額を比べて選定 提案受領後 適切
最安値で決め、提案書は後で確認 提案受領後 価格以外を評価していない
RFIで情報を集め直す RFP作成前 順序が逆
対象範囲・期待効果を決める システム化計画 本来はRFPより前に済ませる

試験では、場面が調達の流れのどこにあたるかを特定できれば、 次に行うことが自然に決まります。

前の問題へ次の問題へ