問題 54★★☆

国内の文具市場でシェア2位のG社は、首位のH社と同じく全国の量販店で販売している。 G社はH社の主力品にない機能を打ち出した新製品を投入し、H社の顧客を奪って 首位の座を狙っている。市場での競争上の地位から見て、G社の立場はどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アリーダの立場

    誤り。市場で最大のシェアをもつ企業の立場で、この市場ではH社が当たります。 リーダは市場全体の拡大や、他社の新製品をまねて差を消す同質化で 首位を守ります。攻めるか守るかで区別します。

  2. イニッチャの立場

    誤り。大手が狙わない特定の小さな領域に特化し、そこで独自の地位を築く立場です。 新製品で勝負する点は似ていますが、G社はH社と同じ全国の市場で 正面から顧客を奪いに行っており、領域を絞ってはいません。

  3. ウフォロワの立場

    誤り。上位企業の製品や戦略をまねて開発費を抑え、波風を立てずに 一定の利益を確保する立場です。上位企業の後に続く点は同じですが、 首位を狙わないのがフォロワで、首位に挑むG社とは逆です。

  4. エチャレンジャの立場

    正解。2位などの上位にいて、首位の企業との違いを打ち出し、 シェアを奪って首位を狙う立場です。H社にない機能で H社の顧客を取りに行くG社の動きがそのまま当てはまります。

理解を深めるために

市場での順位によって、取るべき戦い方が変わる

同じ市場にいる企業でも、首位の企業と下位の企業では取るべき戦略が違います。 市場シェアなどで見た競争上の地位によって、企業を リーダ・チャレンジャ・フォロワ・ニッチャの4つに分ける考え方があります。

G社は2位で、首位のH社と同じ市場にいて、H社にない機能で顧客を奪おうとしています。 首位に正面から挑んでいるので、チャレンジャです。

4つの立場と典型的な戦い方

  • リーダ:最大シェアの企業。市場全体を広げ、全方位で顧客を押さえる。 挑戦者の新製品には同等の製品を出して差を消す(同質化)
  • チャレンジャ:上位の企業。リーダとの違いを打ち出し、シェア首位を狙う
  • フォロワ:上位企業をまねて開発費を抑え、安定した利益を確保する
  • ニッチャ:大手が狙わない小さな領域に特化し、そこで独自の地位を築く

順位だけで決まるわけではなく、首位を狙うか、狙わないか、 市場全体で戦うか、領域を絞るかの2つで見分けると整理しやすくなります。

混同しやすい立場との違い

立場 狙い
チャレンジャ リーダとの違いを打ち出し、首位を奪う
リーダ 最大シェアを守り、市場全体を広げる
フォロワ 上位をまねて、費用を抑え利益を確保する
ニッチャ 特定の小さな領域で独自の地位を築く

試験では「首位との違いを打ち出す」「シェアを奪う」とあればチャレンジャ、 「模倣」「追随」ならフォロワ、「特定の分野に特化」ならニッチャと読み分けます。

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