正解:イ
各選択肢の解説
ア地域の暮らしに最も頼られる通販会社になる。
誤り。これは会社が目指す将来の姿を示したビジョンです。 目標らしく見えますが、数値も期限もなく、達成したかを測れません。 CSFはこの姿に近づくために押さえるべき具体的な要因です。
イ注文を受けた当日に商品を確実に出荷する。
正解。目標の達成を左右する、特に重要な成功の鍵を絞り込んだものがCSFです。 「当日出荷」は売上を伸ばすうえで決め手になる要因で、 数値で測る指標そのものではない点がKPIと違います。
ウ3年後の年間売上高を現在の1.5倍にする。
誤り。これは最終的に達成すべき目標を数値で示したKGIです。 数値の目標なのでKPIと迷いやすいですが、KGIは結果、 KPIはそこへ向かう途中経過を測るもので、立ち位置が違います。
エ当日出荷できた注文の割合を週ごとに測る。
誤り。これはCSFの達成度合いを定期的に測るKPIです。 内容が当日出荷と重なるため取り違えやすいですが、 「何を成し遂げるか」がCSF、「どれだけできたかを測る物差し」がKPIです。
理解を深めるために
勝つために外せない「急所」がCSF
CSF(Critical Success Factor、重要成功要因)は、目標を達成するうえで これだけは外せないという決め手の要因です。 やりたいことを全部並べるのではなく、成否を分ける少数の要因に絞り込むのが特徴です。
J社の4つの記述は、上から下へ次のようにつながっています。
- 目指す姿:地域の暮らしに最も頼られる通販会社になる(ビジョン)
- 最終目標:3年後の売上高を1.5倍にする(KGI)
- 成功の鍵:当日に確実に出荷する(CSF)
- 進み具合の物差し:当日出荷率を週ごとに測る(KPI)
見分けの手がかりは「測る物差しかどうか」
CSFとKPIは中身が重なりやすく、最も取り違えやすい組合せです。 CSFは「何を成し遂げれば勝てるか」という要因で、 KPIはその要因がどこまでできているかを数値で追う指標です。 「当日出荷」はCSF、「当日出荷率」はKPIというように、 同じ内容でも割合や件数で表して定期的に測るならKPIになります。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 中身 | J社の例 |
|---|---|---|
| ビジョン | 目指す将来の姿 | 最も頼られる通販会社 |
| KGI | 最終目標を数値で示したもの | 売上高を1.5倍 |
| CSF | 目標達成の決め手となる要因 | 当日に確実に出荷 |
| KPI | CSFの進み具合を測る中間指標 | 当日出荷率を週ごとに測定 |
試験では「成功の鍵」「重要な要因を絞り込む」とあればCSF、 「達成度を測る」「定期的に計測」とあればKPIと読み分けます。