正解:ウ
各選択肢の解説
アパレート図
誤り。パレート図は、不良の件数などを項目別に多い順の棒グラフで並べ、累積比率の 折れ線を重ねた図です。どれも品質改善で使うため混同しやすいのですが、答えるのは 「どの項目から手を付けるか」であって、要因を体系的に洗い出す図ではありません。
イ散布図
誤り。散布図は、溶接温度と不良率のように2つの量を縦軸と横軸に取り、点の散らばり から関係の有無を見る図です。要因が絞り込めた後の検証には使えますが、 考えられる要因を分類して網羅的に並べる図ではありません。
ウ特性要因図
正解。結果(特性)を右端に置き、そこへ向かう大骨に要因の分類、小骨に細かな要因を 書き込む図です。形から魚の骨図とも呼ばれ、原因の候補を漏れなく整理するのに使います。
エ管理図
誤り。管理図は、工程の測定値を時系列で打点し、上下の管理限界線を超えていないかで 工程が安定しているかを見る図です。異常の発生には気付けますが、 その原因を分類して掘り下げる図ではありません。
理解を深めるために
結果から原因をたどる「魚の骨」
特性要因図は、問題となっている結果を魚の頭に見立て、そこへ向かって背骨を引き、 大骨・小骨に要因を書き込んでいく図です。「溶接不良」という頭に対して、 「作業者」の大骨には「経験年数」「手順の理解」、「設備」の大骨には 「電極の摩耗」「電流の設定」といった小骨が付きます。
なぜ分類してから掘り下げるのか
原因を思いつくままに挙げると、目に付きやすいものに偏り、見落としが出ます。 先に大きな切り口を決めておくと、切り口ごとに「ほかに無いか」を考えられるので、 候補を漏れなく出せます。切り口には、人・機械・材料・方法の4つ(4M)がよく使われます。
- 図を作る段階では、原因を確定させない。候補を出し尽くすことが目的
- 候補が出そろったら、データを取って本当に効いている要因を確かめる
ここで要因の候補を洗い出す作業は、ブレーンストーミングと組み合わせて行うことが多くあります。
混同しやすいものとの違い
| 図 | 何が分かるか |
|---|---|
| 特性要因図 | 結果に影響する要因を分類し、体系的に整理する |
| パレート図 | 項目を多い順に並べ、重点的に取り組む対象を決める |
| 散布図 | 2つの量のあいだに関係があるかを見る |
| 管理図 | 工程が安定しているか、異常が起きていないかを見る |
問題文に「原因の洗い出し」「要因の整理」「体系的に」とあれば特性要因図、 「多い順」「重点」とあればパレート図、と読み分けるのが基本です。