問題 24★★☆

製造ラインで溶接不良が続いている。品質改善チームは、不良という結果に影響していそうな 要因を「作業者」「設備」「材料」「作業方法」に分けて洗い出し、さらに細かな要因へと 枝分かれさせて整理したい。用いる図として最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アパレート図

    誤り。パレート図は、不良の件数などを項目別に多い順の棒グラフで並べ、累積比率の 折れ線を重ねた図です。どれも品質改善で使うため混同しやすいのですが、答えるのは 「どの項目から手を付けるか」であって、要因を体系的に洗い出す図ではありません。

  2. イ散布図

    誤り。散布図は、溶接温度と不良率のように2つの量を縦軸と横軸に取り、点の散らばり から関係の有無を見る図です。要因が絞り込めた後の検証には使えますが、 考えられる要因を分類して網羅的に並べる図ではありません。

  3. ウ特性要因図

    正解。結果(特性)を右端に置き、そこへ向かう大骨に要因の分類、小骨に細かな要因を 書き込む図です。形から魚の骨図とも呼ばれ、原因の候補を漏れなく整理するのに使います。

  4. エ管理図

    誤り。管理図は、工程の測定値を時系列で打点し、上下の管理限界線を超えていないかで 工程が安定しているかを見る図です。異常の発生には気付けますが、 その原因を分類して掘り下げる図ではありません。

理解を深めるために

結果から原因をたどる「魚の骨」

特性要因図は、問題となっている結果を魚の頭に見立て、そこへ向かって背骨を引き、 大骨・小骨に要因を書き込んでいく図です。「溶接不良」という頭に対して、 「作業者」の大骨には「経験年数」「手順の理解」、「設備」の大骨には 「電極の摩耗」「電流の設定」といった小骨が付きます。

なぜ分類してから掘り下げるのか

原因を思いつくままに挙げると、目に付きやすいものに偏り、見落としが出ます。 先に大きな切り口を決めておくと、切り口ごとに「ほかに無いか」を考えられるので、 候補を漏れなく出せます。切り口には、人・機械・材料・方法の4つ(4M)がよく使われます。

  • 図を作る段階では、原因を確定させない。候補を出し尽くすことが目的
  • 候補が出そろったら、データを取って本当に効いている要因を確かめる

ここで要因の候補を洗い出す作業は、ブレーンストーミングと組み合わせて行うことが多くあります。

混同しやすいものとの違い

図 何が分かるか
特性要因図 結果に影響する要因を分類し、体系的に整理する
パレート図 項目を多い順に並べ、重点的に取り組む対象を決める
散布図 2つの量のあいだに関係があるかを見る
管理図 工程が安定しているか、異常が起きていないかを見る

問題文に「原因の洗い出し」「要因の整理」「体系的に」とあれば特性要因図、 「多い順」「重点」とあればパレート図、と読み分けるのが基本です。

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