正解:エ
各選択肢の解説
アブレーンストーミング
誤り。ブレーンストーミングは、批判をせず自由に発言して数多くのアイデアを出す手法です。 アイデア出しの代表なので選びやすいのですが、口頭で発言し合う形のままなので、 発言が一部の人に偏るという今回の問題は解消されません。
イ親和図法(KJ法)
誤り。親和図法(KJ法)は、集めた意見をカードに書き、近い内容どうしをまとめてグループに 見出しを付けていく整理の手法です。カードを使う点が似ていますが、 出そろった意見をまとめる段階で使うもので、意見を集める手法ではありません。
ウデルファイ法
誤り。デルファイ法は、専門家へのアンケートを繰り返し、前回の集計結果を示しながら 意見を収束させていく予測の手法です。書いて答える点は同じですが、 会議の参加者全員からアイデアを出し合う場面で使うものではありません。
エブレーンライティング
正解。各自が用紙にアイデアを書き、決まった時間で隣へ回して他人の案に書き足していく 手法です。全員が同時に同じ数だけ書くので、発言力の差に左右されません。
理解を深めるために
話す代わりに書いて回す
ブレーンライティングは、ブレーンストーミングを「書く」形に置き換えた手法です。 よく知られた進め方は、6人が1枚ずつ用紙を持ち、5分で3つのアイデアを書いて 隣へ回す、を繰り返すものです(6・3・5法)。回ってきた用紙には前の人の案が 書いてあるので、それを読んで発展させた案を書き足していきます。
なぜ偏りが消えるのか
口頭の会議では、話すのが得意な人や役職が上の人の意見が場を占めがちです。 書く形にすると、次の理由で偏りが起きにくくなります。
- 全員が同じ時間に、同じ数のアイデアを出すことになる
- 他人の発言に割り込む必要がないので、発言の苦手な人でも参加しやすい
- 用紙が残るので、誰のどの案も記録から漏れない
一方で、その場のやり取りから連想が広がる勢いは、口頭のブレーンストーミングのほうが 出やすいとされます。参加者の顔ぶれで使い分けるのが実際的です。
混同しやすいものとの違い
| 手法 | 何をするか |
|---|---|
| ブレーンライティング | 各自が用紙に書いて回し、アイデアを出し合う |
| ブレーンストーミング | 批判せず自由に発言し、数多くのアイデアを出す |
| 親和図法(KJ法) | 集めた意見をカードでグループにまとめて整理する |
| デルファイ法 | 専門家へのアンケートを繰り返して意見を収束させる |
「発言しにくい人がいる」「全員から均等に」とあればブレーンライティング、 「自由な発言」「批判禁止」とあればブレーンストーミング、と場面の条件で見分けます。