正解:ア
各選択肢の解説
ア次に発注した分が届くまでの期間の需要見込みに安全在庫を加え、現在の在庫と未入荷の発注残を引く。
正解。今回の発注分で、次回の発注分が届くまで(発注間隔1か月+調達期間2週間)を しのぐ必要があります。手元の在庫と既に発注して届いていない分は差し引きます。
イ在庫が発注点を下回っているかを確かめ、下回っていれば毎回あらかじめ決めた一定量を発注する。
誤り。これは定量発注方式の決め方です。発注量を固定するのが定量発注方式、 発注時期を固定してそのつど量を計算するのが定期発注方式で、 毎月1日と時期が決まっている以上、発注点で判断する方式ではありません。
ウ前月に発注した量をそのまま発注し、需要の増減には安全在庫を多めに持つことで備える。
誤り。定期発注方式は、需要の変動が大きい品目で毎回の発注量を見直すための方式です。 量を前月と同じにしてしまうと見直しの利点が失われ、 変動に備えて在庫を多めに抱えることになります。
エ次の発注日までの1か月分の需要見込みから現在の在庫を引き、届くまでの2週間分は含めない。
誤り。次回の発注分は、次の発注日からさらに2週間たたないと届きません。 1か月分しか見込まないと、その2週間分が足りずに在庫切れを起こすおそれがあります。
理解を深めるために
今回の発注で「いつまで」をしのぐのか
定期発注方式では、発注する日は決まっていて、量をそのつど計算します。 計算で大事なのは、今回発注した分でいつまでをまかなうかです。 次に発注した分が届くのは「次の発注日+調達期間」なので、 今回の分はそこまでの需要を見込んでおく必要があります。
発注量の考え方
発注量 =(発注間隔+調達期間)の需要見込み + 安全在庫 - 現在の在庫 - 発注残
- 発注間隔+調達期間:この問題では1か月+2週間
- 安全在庫:需要の予測が外れたときに備える余裕分
- 発注残:既に発注していて、まだ届いていない量。数え忘れると二重に発注してしまう
需要の見込みを毎回やり直すので、手間はかかりますが、需要の変動が大きい品目や 単価が高く在庫を抱えたくない品目に向いています。
混同しやすい決め方との違い
| 決め方 | どういう考え方か |
|---|---|
| 定期発注方式 | 時期を固定し、次の入荷までの需要から在庫と発注残を引いて量を決める |
| 定量発注方式 | 在庫が発注点まで減ったら、決めた一定量を発注する |
| 前月と同じ量 | 見直しをしないので、変動の大きい品目では在庫が膨らむ |
| 次の発注日まで | 調達期間を見込まないため、入荷前に在庫が切れる |
計算問題では、見込む期間に調達期間を足すこと、在庫と発注残を両方引くことの2点が よく問われます。