問題 49★★☆

靴店が、来月いちばん多く仕入れる靴のサイズを決めたい。 過去1年分の販売記録(1足ごとに売れたサイズを記録したもの)から求める値として、 最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア最も多く売れたサイズを示す最頻値

    正解。最頻値はデータの中で最も多く現れる値です。 「どのサイズがいちばん売れたか」という問いに、そのまま答えになります。

  2. イ売れたサイズを合計して足数で割った平均値

    誤り。平均値は全体の重心を表しますが、24.6cmのように実際には売っていないサイズになることがあります。 いちばん多く売れたサイズと一致する保証もありません。

  3. ウ売れたサイズを小さい順に並べた中央値

    誤り。中央値は並べたときの真ん中の値で、極端な値に引っ張られにくい代表値です。 ただし真ん中にあることと、いちばん多く売れたことは別なので、仕入れの判断には直結しません。

  4. エ売れたサイズのばらつきを示す標準偏差

    誤り。標準偏差はデータが平均からどれだけ散らばっているかを示す値で、代表値ではありません。 品ぞろえの幅を考える参考にはなりますが、どのサイズを多くするかは決められません。

理解を深めるために

「いちばん多いもの」を知りたいなら最頻値

靴屋が知りたいのは「平均的な足の大きさ」ではなく、「どのサイズの箱がいちばん早くなくなるか」です。 これはデータの中で最もよく現れる値、つまり最頻値そのものです。

代表値は「何を知りたいか」で選ぶ

代表値(データ全体を1つの数で表す値)には3つあり、それぞれ答えている問いが違います。

  • 平均値: 全部を足して個数で割る。全体の重心。合計や総量を見積もるときに向く
  • 中央値: 小さい順に並べた真ん中。一部の極端な値に左右されにくい
  • 最頻値: 最も多く現れる値。「いちばん多いのはどれか」に答える

靴のサイズのように、とりうる値が決まっていて「どれが多いか」が知りたい場面では、 平均値は実在しないサイズを指すことがあり、中央値は真ん中を示すだけです。

混同しやすい値との違い

値 何を表すか この場面での使い道
最頻値 最も多く現れる値 いちばん多く仕入れるサイズが直接わかる
平均値 合計÷個数 実在しないサイズになることがある
中央値 並べた真ん中の値 最も売れたサイズとは限らない
標準偏差 平均からの散らばり 代表値ではない

試験では、場面の問いが「いちばん多いのは」なら最頻値、 「極端な値に引っ張られずに真ん中を」なら中央値、と問いの言葉から選ぶのが見分けどころです。

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