正解:エ
各選択肢の解説
ア販売管理システム。受注から出荷、請求、入金までの販売業務の流れを管理する。
誤り。販売管理システムは、注文を受けてから出荷・請求・入金までの手続を管理する仕組みです。 「販売」という名前が共通するため混同しますが、扱うのは受注1件ごとの取引の進み具合で、 店頭のレジで商品が1点ずつ売れた瞬間を記録するものではありません。
イEOS(電子発注システム)。店舗の端末から本部や取引先へ、発注データを送る。
誤り。EOSは、補充したい商品の発注をオンラインで送る仕組みです。POSの売上データを見て 発注量を決めるなど一緒に使われるため混同しますが、EOSが扱うのは「これから仕入れる」情報です。 「売れた」事実を記録するのはPOSの側です。
ウ顧客情報システム。会員の氏名や連絡先、属性などの情報を登録して管理する。
誤り。顧客情報システムは「誰がお客様か」を管理する仕組みです。会員カードを使うと購入者と売上を 結び付けられるため混同しますが、単品ごとの売れ行きを記録するのはPOSで、 顧客情報はそこに掛け合わせる別のデータです。
エPOSシステム。販売した時点で、商品ごとの売上情報を収集して蓄積する。
正解。POS(販売時点情報管理)は、レジでバーコードを読み取った瞬間に 「何が・いつ・いくつ・いくらで」売れたかを単品単位で記録します。 これを集計すると売れ筋と死に筋が見えてきます。
理解を深めるために
「売れた瞬間」をその場で記録する仕組み
レジで商品のバーコードを読み取るのは、会計のためだけではありません。その瞬間に、 どの商品が何時にいくつ売れたかがデータとして残ります。これが POS(Point of Sale:販売時点情報管理)システムです。
POSで何ができるのか
- 単品ごと:バーコード(JANコード)で商品を1点ずつ識別するので、「お茶」という大まかな区分ではなく、 「どのメーカーのどの容量のお茶か」まで分かる
- 時点ごと:売れた日時が残るため、時間帯・曜日・天候による売れ方の違いを分析できる
- 活用:よく売れる売れ筋を切らさず、売れない死に筋を棚から外す判断に使う
手作業の集計で「何が、いつ売れたか」を細かく残し続けるのは現実的ではありません。 販売の現場で自動的に記録されるからこそ、単品単位の分析が成り立ちます。 なお、POSのデータを会員カードの情報と組み合わせると「誰が買ったか」まで分析でき、 こうした使い方はID-POSと呼ばれます。
混同しやすいものとの違い
| 仕組み | 扱う情報 |
|---|---|
| POSシステム | 販売した時点の、単品ごとの売上 |
| 販売管理システム | 受注・出荷・請求・入金という取引の流れ |
| EOS(電子発注システム) | 店舗から送る発注データ |
| 顧客情報システム | 会員の氏名・連絡先・属性 |
試験では「販売時点」「単品ごと」「売れ筋・死に筋」という言葉がPOSの手掛かりです。 「発注を送る」ならEOS、「受注から入金まで」なら販売管理システムと読み分けます。