問題 9★☆☆

スーパーマーケットのC社は、どの商品が、どの時間帯に、いくつ売れたかを単品ごとに把握し、 売れ筋と死に筋を見分けたい。レジで商品のバーコードを読み取った時点でこれらを記録する仕組みとして、 最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア販売管理システム。受注から出荷、請求、入金までの販売業務の流れを管理する。

    誤り。販売管理システムは、注文を受けてから出荷・請求・入金までの手続を管理する仕組みです。 「販売」という名前が共通するため混同しますが、扱うのは受注1件ごとの取引の進み具合で、 店頭のレジで商品が1点ずつ売れた瞬間を記録するものではありません。

  2. イEOS(電子発注システム)。店舗の端末から本部や取引先へ、発注データを送る。

    誤り。EOSは、補充したい商品の発注をオンラインで送る仕組みです。POSの売上データを見て 発注量を決めるなど一緒に使われるため混同しますが、EOSが扱うのは「これから仕入れる」情報です。 「売れた」事実を記録するのはPOSの側です。

  3. ウ顧客情報システム。会員の氏名や連絡先、属性などの情報を登録して管理する。

    誤り。顧客情報システムは「誰がお客様か」を管理する仕組みです。会員カードを使うと購入者と売上を 結び付けられるため混同しますが、単品ごとの売れ行きを記録するのはPOSで、 顧客情報はそこに掛け合わせる別のデータです。

  4. エPOSシステム。販売した時点で、商品ごとの売上情報を収集して蓄積する。

    正解。POS(販売時点情報管理)は、レジでバーコードを読み取った瞬間に 「何が・いつ・いくつ・いくらで」売れたかを単品単位で記録します。 これを集計すると売れ筋と死に筋が見えてきます。

理解を深めるために

「売れた瞬間」をその場で記録する仕組み

レジで商品のバーコードを読み取るのは、会計のためだけではありません。その瞬間に、 どの商品が何時にいくつ売れたかがデータとして残ります。これが POS(Point of Sale:販売時点情報管理)システムです。

POSで何ができるのか

  • 単品ごと:バーコード(JANコード)で商品を1点ずつ識別するので、「お茶」という大まかな区分ではなく、 「どのメーカーのどの容量のお茶か」まで分かる
  • 時点ごと:売れた日時が残るため、時間帯・曜日・天候による売れ方の違いを分析できる
  • 活用:よく売れる売れ筋を切らさず、売れない死に筋を棚から外す判断に使う

手作業の集計で「何が、いつ売れたか」を細かく残し続けるのは現実的ではありません。 販売の現場で自動的に記録されるからこそ、単品単位の分析が成り立ちます。 なお、POSのデータを会員カードの情報と組み合わせると「誰が買ったか」まで分析でき、 こうした使い方はID-POSと呼ばれます。

混同しやすいものとの違い

仕組み 扱う情報
POSシステム 販売した時点の、単品ごとの売上
販売管理システム 受注・出荷・請求・入金という取引の流れ
EOS(電子発注システム) 店舗から送る発注データ
顧客情報システム 会員の氏名・連絡先・属性

試験では「販売時点」「単品ごと」「売れ筋・死に筋」という言葉がPOSの手掛かりです。 「発注を送る」ならEOS、「受注から入金まで」なら販売管理システムと読み分けます。

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