問題 12★★☆

E社では、提案書や議事録がファイルサーバ、グループウェア、社内Wikiなどに分かれて保存されている。 保存場所は変えずに、キーワードを一度入力するだけでこれらをまとめて探せるようにしたい。 導入するものとして最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア社内ポータル。各システムへのリンクやお知らせを、一つの画面に集めて表示する。

    誤り。社内ポータルは、各システムへのリンクやお知らせを一か所に並べる「玄関」の役割を持ちます。 散らばった情報への入口をまとめる点が似ていますが、入口を並べるだけでは各システムの中の文書を 一度に検索できず、結局それぞれのシステムに入って探すことになります。

  2. イエンタープライズサーチ。社内の複数の保存場所にある情報を、横断して検索する。

    正解。エンタープライズサーチは、ファイルサーバやグループウェアなど社内の保存場所を巡回して 索引を作り、一回の検索でまとめて探せるようにします。文書を移す必要はありません。

  3. ウデータウェアハウス。業務システムのデータを集めて、分析用に時系列で蓄積する。

    誤り。データウェアハウスは、販売や会計などの業務データを1か所に集め、分析しやすく整えて蓄積する 仕組みです。散らばった情報を一つにする点が似ていますが、データを移して整えることが前提で、 保存場所を変えずに文書を探したいE社の目的とは合いません。

  4. エ検索エンジン。インターネット上に公開されたWebページを、キーワードで探す。

    誤り。一般の検索エンジンは、インターネットに公開されたWebページを対象に探します。 キーワードで探す操作は同じですが、社外に公開していない社内の文書は検索の対象に入りません。 社内の保存場所を対象にするのがエンタープライズサーチです。

理解を深めるために

社内版の「検索窓」を一つ置く

インターネットで調べものをするとき、どのサイトに情報があるかを知らなくても、検索窓に言葉を入れれば 見つかります。これと同じことを社内の情報に対して行うのが**エンタープライズサーチ(企業内検索)**です。

なぜ保存場所を変えずに探せるのか

  • 検索の仕組みが、ファイルサーバ、グループウェア、社内Wikiなどの保存場所をあらかじめ巡回する
  • 文書の中身から索引(インデックス)を作っておき、検索のときはその索引を引く
  • そのため、文書そのものは元の場所に置いたまま、一回の検索で横断的に結果を出せる

社内の文書には「この部署の人だけが見てよい」ものが含まれます。多くの製品は各保存場所の閲覧権限を 引き継ぎ、見る権限のない文書は検索結果に出さないように作られています。インターネットの検索エンジンを そのまま社内に向けられない理由の一つがここにあります。

情報をすべて一つの保存場所に移し替える方法もありますが、移行の手間がかかり、各部署の使い慣れた 道具も変えることになります。置き場所はそのままで「探す」部分だけをまとめるのが、この仕組みの発想です。

混同しやすいものとの違い

名称 何をまとめるか
エンタープライズサーチ 社内の複数の保存場所を横断した検索
社内ポータル 各システムへの入口(リンク)やお知らせ
データウェアハウス 分析用に集めて整えた業務データそのもの
検索エンジン インターネットに公開されたWebページの検索

試験では「社内に散在する情報」「横断的に検索」がエンタープライズサーチの手掛かりです。 データを1か所に集めて分析するのか、置いたまま探すのかで読み分けます。

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